第77話 人質交換

夕刻頃 国境付近で セルト将軍と黒の兵士に連れられた

巨人族の捕虜と 黒の国の女達の交換が行われた


「女性達の数が足りないが・・」


「申し訳ないですが その者達は自害したり 病気で死にました

何せ、我が国は雪深い国 温暖な国で育った者達には 少々 酷でして」


どこまで本当かわからない自分の奴隷とした女達を手放したくて

嘘を言っているやも知れない しかし

今回の機会を逃す訳には いかない


潜入している間者たちが密かに助け出すかも知れない


「わかりました では 始めましょう・・」

捕虜達と黒の国の女性達の交換は無事におこなわれた


解放され 同じ巨人族の兵士達に囲まれ 歓喜する捕虜達

その中に見事な赤毛の男エリンシア姫の夫 アーサーもいたのだった

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