ある地区に伝わる行事の日が舞台となっており、行事の詳細やようすなどがわかりやすく描かれています。読み進めていくと、幼いころ祭事に参加していた自分を思いだしてなつかしさを感じるすてきな話です。ホラー的なところもありますが、ラストには幻想的な光景が待っています。
地域に古くから根ざした、もう誰も由来すら思い出せない行事。ハロウィンの日本版のようでいて、もっと薄暗いなにかを秘めている……静かな不気味さがじわりと押し寄せてきます。