実写デキスギくん
@anndanngo
第1話 入学式
私は今、息を切らしながら階段を登っている。
さっきまで隣を歩いていたはずの親友はいつの間にか先にいってしまって見えなくなっていた。(結構サッパリした親友なのだ)それでも頑張って諦めず登った。
『やっと…やっとついた…』
息を切らしながら独り言を呟くと、私は鞄に入った水筒を取り出す。朝作ったばかりの麦茶はあっという間になくなってしまっていた。途中飲みきったんだった…。この水筒、小さいから慎重に飲もうって心に誓ってたのに。
『仕方ない…氷だけ食べよ……』水筒の中で踊るカランカランという氷の音は少しだけ涼しく感じさせた。
疲れたから、一休み。
自分を甘やかして校門の前の階段に座る。そう、今日は中学校の入学式なのだ。一番めんどくさい年頃に私はなるのだ。思春期やら成長期やら反抗期やらが一気にやってくる。果たして乗り越えられるのか。
そんなことを考えていると、いつの間にか汗は風で乾ききっていた。
少し肌寒くなって私は一つくしゃみをした。
しばらくボーっとしていると
キーンコーンカーンコーン__
まずい、非常にまずい
実写デキスギくん @anndanngo
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