第5話 廃坑の秘密(9)
暗い洞窟を抜けると、広い所に出た。そこには、石化した巨大な雷獣がある。
「まさか、これが閃光神ルーネ?」
サラは巨大な雷獣を見上げた。あの壁画にそっくりだ。
「きっとそうだ」
サムも確信していた。これは絶対に閃光神ルーネだ。
「待っていたぞ!」
突然、後ろから誰かが声をかけた。それに気づいて、5人は後ろを振り向いた。そこには、金髪の青年が立っていた。
「お前は!」
マルコスは拳を握り締めた。こいつが閃光神ルーネを石化したと思い、許せなかった。
「お前がサラか? 私は十二使徒のレオ。私は人間だった頃、知的障害を持っていた。そのことで、小学校の頃からいじめられた。ばかにされた。そして、学校に行かなくなり、家に引きこもってしまった。だが、私は偉大なる創造神王神龍様に出会った。『私はあなたの気持ちがわかります。頭がよくなりたいんでしょう? 強くなりたいんでしょう?』偉大なる創造神王神龍様は私の思いをわかってくださった。そして、私は知的障害を治してくれた。そして、いじめていた奴らを生贄に捧げることができた。これほど嬉しいことはない」
レオは涙ながらにその理由を語った。とても悔しかった。いじめた奴らに復讐をしたかった。そして、王神龍によって与えられた力によって、生贄に捧げることができた。そして、生まれて初めて信頼できる人ができた。これ以上嬉しいことはない。
「どうして殺されなければならないんだ。謝ればいいだけのことを!」
サラは反論した。いじめただけで人を殺そうとするレオが許せなかった。
「もう遅い! 死して償わねばならない!」
レオは怒って、5人の頭上に強烈な雷を落とした。5人は素早くよけた。突然の出来事に、サラは驚いた。
「その考えがおかしいんじゃないか?」
マルコスは怒っていた。人を殺す奴が許せなかった。
「おかしいとか言うな!」
レオは再び強烈な雷を落とした。今度も5人は素早くよけた。
「キャッ!」
「俺をばかにするような奴はみんなこうなる! みんな裁きの雷を浴びて死ねばいいのさ!」
レオは笑みを浮かべた。人々を苦しめるのが快感だと思っていた。
「その考えがおかしいと言っているんだ!」
サラはとても怒っていた。今すぐあいつをぶっ飛ばしたいと思っていた。
「それでも俺に歯向かうというのか! ならば、殺してやる! みんな、裁きの雷を食らって死んじまえ!」
レオは巨大な黄色いドラゴンに変身して襲い掛かってきた。
「大地の裁きを!」
バズは魔法で大きな地響きを起こした。だが、レオには全く効かない。
「食らえ!」
レオはレミーの頭上に裁きの雷を落とした。レミーは一撃で倒れた。
「命の奇跡を!」
サムは魔法でレミーを復帰させた。
「食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。それでもレオはびくともしない。
「ガオー!」
サラは毒の息を吐いた。レオは毒に侵されない。
「星の裁きを!」
バズは魔法で大量の隕石を落とした。レオはひるんだが、全く効かない。
「死ね!」
レオは強烈な雷を吐いた。5人は大きなダメージを受け、マルコスとサムとレミーは体がしびれた。
「グルルル・・・」
サラは灼熱の炎を吐いた。レオは大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「ガオー!」
レオは灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受け、レミーは倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でレミーを復帰させた。
「氷の裁きを!」
サムは魔法でレオを氷漬けにした。だが、レオは氷漬けにならない。
「ギャオー!」
サラは毒の息を吐いた。それでもレオは毒に侵されない。
「グルルル・・・」
レオはマルコスに噛みついた。マルコスは大きなダメージを受け、倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でマルコスを復帰させた。
「星の裁きを!」
サムは魔法で大量の隕石を落とした。レオは大きなダメージを受けたが、まだびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもレオはびくともしない。体力が高いようだ。
「ガオー!」
サラは毒の息を吐いた。レオには全く効いていないようだ。
「死ね!」
レオはサムの頭上に裁きの雷を落とした。サムは一撃で倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でサムを復帰させた。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、毒を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもレオは毒に侵されない。
「食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。レオはびくともしない。
「グルルル・・・」
サラは毒の息を吐いた。だがレオはびくともしない。
「無駄だ!」
レオは灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受け、バズは倒れた。
「命の奇跡を!」
サムは魔法でバズを復帰させた。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。レオの体に火が付いたが、レオの表情は変わらない。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。レオは少し痛がったが、すぐに気を取り戻した。
「ガオー!」
サラは毒の息を吐いた。レオは少し表情が苦しくなった。
「どんな攻撃をしても無駄だ!」
レオは瞑想を始めた。レオは体力を完全に回復した。
「星の裁きを!」
バズは魔法で大量の隕石を落とした。だがレオはびくともしない。瞑想で完全に体力を回復して、気を取り戻していた。
「炎の裁きを!」
サムは魔法で溶岩を起こした。それでもレオはびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、毒を帯びた剣で何度も斬りつけた。レオは大きなダメージを受けたが、それでもびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは巨大な腕のオーラを作り出し、引っかいた。レオはいまだにびくともしない。
「グルルル・・・」
サラは毒の息を吐いた。レオには全く効いていないようだ。
「死ね!」
レオはサムの頭上に裁きの雷を落とした。サムは一撃で倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でサムを復帰させた。
「食らえ!」
レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもレオはびくともしない。
「覚悟しろ!」
マルコスは巨大な腕のオーラを作り出し、引っかいた。レオは少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。レオはいまだにびくともしない。
「死ね!」
レオはバズの頭上に裁きの雷を落とした。バズは倒れなかったものの、一気に表情が苦しくなった。
「星の裁きを!」
バズは魔法で大量の隕石を落とした。それでもレオはびくともしない。
「炎の裁きを!」
サムは魔法で溶岩を起こした。レオには全く効いていないようだ。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。レオは少し表情が苦しくなった。
「食らえ!」
マルコスは巨大な腕のオーラを作り出し、引っかいた。レオは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは毒の息を吐いた。レオはますます表情が苦しくなった。
「無駄だ!」
レオは瞑想をはじめ、体力を完全に回復した。また振り出しだ。
「星の裁きを!」
バズは魔法で大量の隕石を落とした。体力を完全に回復したレオはびくともしない。
「氷の裁きを!」
サムは魔法でレオを氷漬けにした。だがレオは氷漬けにはならない。
「食らえ!」
レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもレオはびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。レオには全く効いていないようだ。
「グルルル・・・」
サラは毒の息を吐いた。レオはびくともしない。
「何をやっても無駄だ!」
レオは裁きの雷を放った。5人は大きなダメージを受け、5人とも表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「大地の裁きを!」
サムは魔法で大きな地響きを起こした。それでもレオはびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、毒を帯びた剣で何度も斬りつけた。レオは再び毒に侵された。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。レオは少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。
「ガオー!」
サラは毒の息を吐いた。レオは少し表情が苦しくなった。
「諦めろ! 無駄だ!」
レオは再び瞑想をして、体力を大きく回復した。
「星の裁きを!」
バズは魔法で大量の隕石を落とした。レオはびくともしない。
「氷の裁きを!」
サムは魔法でレオを氷漬けにした。それでもレオはびくともしないし、氷漬けにならない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。だがレオはびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは巨大な腕のオーラを作り出し、引っかいた。レオは少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。
「グルルル・・・」
サラは毒の息を吐いた。レオは表情が苦しくなった。
「無駄だ!」
レオはまたもや瞑想をはじめ、体力を大きく回復した。
「何度やっても無駄だ!」
サラは拳を握り締めた。なかなか倒せなくて悔しかった。
「雪の裁きを!」
バズは魔法で猛吹雪を起こした。レオの表情は変わらない。
「星の裁きを!」
サムは魔法で大量の隕石を落とした。それでもレオは表情が変わらない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。だがレオはびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは巨大な腕のオーラを作り出し、引っかいた。レオは少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。
「グルルル・・・」
サラは灼熱の炎を吐いた。レオは表情が苦しくなった。
「諦めろ!」
レオは瞑想を始めた。レオはまたしても大きく体力を回復した。
「くそっ・・・」
サムは拳を握り締めた。何度頑張っても瞑想で体力を回復されてしまう。
「雪の裁きを!」
バズは魔法で猛吹雪を起こした。レオの表情は変わらない。
「星の裁きを!」
サムは魔法で大量の隕石を落とした。レオはびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。レオの体に火が付いた。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。それでもレオはびくともしない。
「グルルル・・・」
サラは毒の息を吐いた。レオは毒に侵されたが、表情は変わらない。
「死ね!」
レオは裁きの雷を落とした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとサムとレミーは倒れた。
「星の裁きを!」
バズは魔法で大量の隕石を落とした。レオは少し表情が苦しくなった。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーを復帰させた。
「死ね!」
レオは裁きの雷を放った。5人は大きなダメージを受け、サムとレミーとバズは倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、サムとレミーとバズを復帰させた。
「食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。レオは表情が苦しくなった。
「無駄だ! 諦めろ!」
レオは裁きの雷を落とした。5人は大きなダメージを受け、サムとレミーとバズは倒れた。
「くそっ・・・、こうなったら!」
サラは空高く飛び上がり、炎をまとって体当たりした。レオはとても大きなダメージを受け、前かがみになった。
「まさか、その技・・・」
レオは驚いた。まさか炎竜神マグスの力を使えるとは。
「とどめだ!」
マルコスは巨大な腕のオーラを作り出し、引っかいた。レオは倒れた。
「どうして? どうしてお前が炎竜神マグスの技を使えるのだ?」
「私が選ばれたドラゴンだからよ」
サラは自信気な表情だ。レオは不思議そうにサラを見つめていた。
「そんな・・・、そんな・・・」
レオは目を閉じ、息を引き取った。
「さぁ、早く閃光神ルーネの石化を解かないと」
その声とともに、4つの精霊のオーブは閃光神ルーネを取り囲み、光を放った。閃光神ルーネは光に包まれ、そして元の姿に戻った。
光が収まると、目の前に巨大な金色の雷獣が現れた。その姿は、壁画で見たような金色の雷獣だ。
「よくぞ来た! 奇跡のドラゴン、サラよ。お前に私の力を授けよう。そして、聖魔導、聖バゾス卿よ、新たな聖魔導を授けよう」
サラとバズの体が光に包まれた。サラはシャイニングブレスを使えるようになった。光属性の技で、敵1体にとても大きなダメージを与えることができる。また、闇属性の敵を一撃で倒すことができる。
バズは聖魔導セイントレインを覚えた。今までの回復魔法より強く、全体を完全に回復することができる唯一の魔法だ。
「5人の魔獣の英雄よ、よくぞ我を解放してくれた。人間は強くなりたいという欲望を持っている。強くなることはいいことだ。人間の進歩につながる。だが、それによって、思いやりが失われそうになる。いくら強くなっても、思いやりの心を忘れてはならない。そうでなければ人間は強くなれないのだぞ。レオをいじめた奴らは悪い。弱き者をばかにする。あってはならないことだ。だが、神龍教に加担して復讐したレオも悪い。いくら強くなりたいとはいえ、このような邪教に手を染めるなどあってはならぬ。さぁ、あと2匹だ。あと2匹の最高神の封印を解かねば王神龍への道は開けぬ。必ず世界を救ってくれることを願っている。頑張るのだぞ」
サラはレオのことが気になっていた。いくら強くなりたいとはいえ、ここまでして強さを求めるのは度が過ぎていると思う。いじめた奴らはもちろん悪いが、レオも悪い。
閃光神ルーネの後ろには魔法陣がある。ここに乗れば入口に戻れるはずだ。そう思った5人は魔法陣の中に入った。5人の周りを光が包み込む。
光が収まると、そこには祠の入口があった。祠の入口は藪の中にある。もう何年も放置されているようだ。坑門は朽ち果て、崩壊寸前だ。よく見ると、入ってすぐの所で崩落している。
「ここが本当の入口?」
「そうみたいだね」
最後に行われたのは何年前だろう。そして、この近くの集落から人がいなくなったのは何年前だろう。もう誰も来ることはないかもしれない。このままここの記憶は朽ち果てていくんだろうか。いや、消してはならない。この世界の未来のために。
「行きましょ! 次はシリンドタウンよ!」
4人はサラの背中に乗った。そして、サラは大空へと飛び立った。行先はシリンドタウン。岬の果てにある小さな町だ。
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