オレはボク ボクはオレ

若福 品作

第1話 出会い

登場人物


自雷しらい勝全かつぜん

この物語の主人公!!

仲間を大切に思っているがあまり後先考え

ないところがある。


原西はらにし夢美ゆめみ

Zを獲得した最小年齢記録を持つ中級軍人。


雷田らいだ闘典とうのり

自然エネルギー討伐隊の最後の生き残りで

英雄と呼ばれている。勝全の師匠。


白髪しろかみおとこ

謎の男で見ためが勝全に似ている。


黒田くろだ和兵わへい

左目がない研究者。

なにか闇をかかえている?




今日ボクは変えられてしまう・・・

二度と戻れない過去の自分へは・・・



-とある研究施設にて-

なんだ?この状況は?

そう椅子に縛りつけられた白髪の男は

暗い目で思う。


「さーぁ選べぇ」

そう和兵が白髪の男に

顔を近づけて言う。


「父親か母親どっちを救いたい?!」

そう白髪の男から離れて両手をバッと大きく

開いて和兵が叫ぶ。


「・・・んで」

そう顔を下に向けて白髪の男が小さく呟くと

和兵がまた白髪の男に顔を近づけて

うん?何だって?と聞く。


「なんでボクがこんな目に遭わないといけないんだ!!」

そう白髪の男が泣き叫ぶ。

その様子をみた和兵はニヤニヤと笑い

口を白髪の男の耳に近づいてささやく。


「それは君が特別だからだよ。」

そう和兵が一言言うとまた顔を白髪の男から離して

話を続ける。


「さーぁどうする?!どっちを救いたい?!

それともどっちも殺すかー?!」

そう天井を見上げながら和兵が叫ぶ。


「・・お父さん・・」

そう絶望の目で白髪の男が父親を眺める。


いいかお前も男に生まれたんだ。

だから絶対母さんを守れよ。

そんな父親との会話を白髪の男は思いだす。


「・・・母さん・・」

そう小さく白髪の男は呟くと

和兵がんんー?と笑う。


「はーい正解ーぃ」

そう軽く和兵が言って白髪の男の両親の首についている爆弾のスイッチを押す。

すると両親二人の首が飛ぶ。


そして和兵はアハハハと狂った様に笑う。

二人の飛んだ頭が白髪の男の足元に転がってくる。

それを見た白髪の男はハァハァと息が荒くなる。


そして何かのエネルギーが爆発したように

すごい力が白髪の男をまとう。


「きたきたきたーぁ!!

これは私の物だーぁ!!私の物なんだーぁ!!」

その白髪の男の現象を見て和兵が

嬉しそうに叫ぶ。


「これで・・この力であいつ等に・・」

そう呟く和兵の失った左目がうずく。


だが次の瞬間和兵の首が

さっきまでと全然違う雰囲気の白髪の男の蹴りで

飛ぶ。


「黙れグズ野郎。」

そう倒れる和兵の体に向かって

白髪の男が呟く。


「なんだこの感じは?むなしい・・

どうやったらこの感情は消える?

壊したい。壊したい。

人間グズどもを全員壊せばこの感情は

消えるのか?」

そう白髪の男は呟く。


-国家防衛軍軍人育成学校にて-

「はーぁ」

そうZ獲得試験合格者リストを見て

勝全がため息をつく。


「勝全ー!!」

そう遠くから夢美が走ってくる。

そして勢いよく勝全に抱きつく。


「うわ!!」

そう勝全はその勢いに耐えられず倒れる。


「Z獲得試験どうだった?」

その夢美の言葉に勝全は無言で目線を反らす。


「またダメだったのね。まぁZを獲得する

年齢がみんな15歳だからって気にする事ないわよ。

15歳だろうが18歳だろうが無理な時は無理よ。」

そう15歳になって5度目のZ獲得試験に落ちた

勝全を夢美は笑顔ではげます。


「さーぁ。学校のりょうに帰りましょう。

ほら立って。」

そう夢美が勝全に手をさしのべる。

その手に捕まって勝全も立ち上がる。


そして廊下を歩いていると

どこかのクラスが授業をしている。


「10年前にこの国は暴走する自然エネルギーの力で

あらゆる災害が起きて滅びかけている。

だがそんな中その自然エネルギーの1部の塊から

作りあげたこのZの力で暴走する自然エネルギーは

破壊された。」

そう先生が生徒に説明しているのを

窓の外から勝全が眺める。


「よっ!!またZ獲得試験落ちたんだって?」

そう勝全の後ろから闘典が声をかける。

その声で勝全が振り向いて闘典の顔を見ると

嫌な顔をする。


「なんだ?なんだ?上級軍人様に

そんな顔していいのか?」

そうニヤニヤしながら闘典が勝全に顔を近づける。


「うるせーぇ!!全然働いてないくせに

偉そうにするな!!」

そう勝全は反抗して夢美の所まで走って行く。

その勝全の様子を優しい笑顔で闘典が見送る。


「闘さんにあんな言い方したらダメよ!!

あの人は自然エネルギー討伐隊とうばつたい

最後の生き残りなんだから。」

そう夢美が勝全に注意すると勝全は

うそくせーぇと不満そうな顔をする。


その勝全の様子を夢美は微笑んで見つめる。


「ご飯でも食べに行く?」

「嫌、行かない。」

そんな会話をしながら夢美と勝全は廊下を歩く。


-食事からの帰り道-

「お前がバクバク食うからこんな時間になったじゃ

ねーぇか!!」

そう夜道で勝全が夢美に怒鳴る。


「うっさいわね!!女の子にバクバク食べるとか

言わないでよ!!」

そう夢美も怒鳴り返す。


そんな二人が言い合いをしていると

ドカーンと壁が壊れて1人の男が飛ばされてくる。


「な、なんだ?!」

そう勝全が驚いていると

煙の中から白髪の男が現れる。


「え?!白髪のオレ?!」

そう白髪の男の顔を見て勝全が驚く。

そう髪の色は黒と白で違うがそれ以外は

全く一緒の顔なのだ。


「ん?その服軍の人間か?」

そう白髪の男が聞く。


「勝全下がって危ない!!」

そう夢美が勝全の前に立って叫ぶと

Zを起動きどうする。

すると夢美の真上に雨が降る。


こいつはやばい!!

そう腕に自然エネルギーを操る装置が付けてあり胸にはエネルギーを貯めているコアが付いた紫色のバトルスーツを身に纏った夢美が

危機感を感じる。


雨流うりゅう!!」

そう技名を叫んで夢美は自分に降りそそぐ

雨をコントロールして濁流だくりゅうの様に

白髪の男を攻撃する。


「勝全早く逃げて!!」

その夢美の叫びに少し戸惑いながらも

言うことを聞いて勝全は走って逃げる。


「へーぇさすが軍の人間だな。

自然エネルギーを操れるのか。」

そう白髪の男は言うと片手で夢美の攻撃を払う。


そしてバゴーンと

逃げている勝全の横を夢美がふっ飛ばされる。


「夢美!!」

そう叫びながら勝全が夢美に近づく。


「げ、ゲッホ。何やってるの?

早く逃げなさい。」

そう言いながら夢美はフラフラの足で歩く。


「ここまでか?」

そうニヤリと笑いながら白髪の男が言う。


「嫌!!ここからよ!!」

そう夢美も笑うと人差し指と中指をクイッと上にあげる。


すると白髪の男の足元の水溜まりが

水柱の様に白髪の男を襲う。


「へーぇ自分の雨でできた水溜まりも

操れるのか。さすが災害系の自然エネルギーだな。」

そう水柱に包まれながら余裕の笑みを見せる白髪の男。


次の瞬間一瞬で水柱に穴が開いて

その先にいた夢美の腹にも穴が開く。


「夢美ーぃ!!!!」

そう勝全が叫びながら倒れる夢美を

受け止める。


「か、かつ、ぜん、は、早く、に、逃げて・・」

そう苦しそうな声で夢美が言う。


「ふざけんな!!こんなお前を置いて行けるかよ!!」

そう勝全が泣きながら叫ぶ。


「い、言ったでしょ?あ、あ、あなたは・・

わ、私が・・ま、守る・・・って・・」

そう言って夢美は力尽ちからつきる。


「夢美ーぃ!!!なんで?!!!なんで!!

夢美がこんなめにあう?!なんで?!!!

なんでオレは守られてばっかりだ!!!

なんで?!!!」

そう勝全が泣きながら叫ぶ。


「お前が弱いからだろ?」

そう泣きじゃくる勝全に白髪の男が

冷たく言う。


すると勝全の周りに禍々まがまがしいオーラが

纏う。


「殺すぞ!!」

そう勝全が怒りの目を白髪の男に向ける。


その目を見た白髪の男は

勝全の横を素通りして歩いて行く。


何故ボクは見逃した?

そう白髪の男は思うがすぐに

まぁいいかと呟く。


-軍の病院にて-

「闘典のおっさん・・オレ・・強くなりたい・・

夢美を守れるぐらい・・・強くなりたい!!」

そう気を失いながら治療をうける夢美を見て

泣きながら勝全が闘典に言う。


「3年。オレの修行に3年耐えれたら

お前は今の何倍も強くなれるがやるか?」

そう闘典が夢美のほうを見ながら勝全に言うと

勝全は涙を拭いてやる!!と強く言う。


待っていてくれ夢美。

お前を守れるぐらい強くなって

戻ってくるから!!

そう夢美に硬い決意をしながら

振り返らずに勝全は前を見て歩く。



第0章

出会い編完!!!

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