虎落笛

現世うつしよの 悲鳴ひめいたり 虎落笛もがりぶえ


<解説>


 「虎落笛もがりぶえ」とは、吹きつける強い風が発する笛のような音のことです。


 わたしの土地は冬ともなれば、とにかく虎落笛がうるさい。


 聴覚過敏のある自分にとってはなおさらです。


 まるで現世うつしよに生きる人々の悲鳴のようだと思索しさくしていました。

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