ナルシス

ナルシスの どく宿やどして ほこ


<解説>


 自己愛、ナルシシズムの語源であるギリシャ神話の美少年ナルシス(ナルキッソス)。


 彼は水面みなもに映る自分の姿を愛し、餓死がししたといわれます。


 そこから水仙が生じたとか。


 水仙の花は美しく、人々から寵愛ちょうあいを受けます。


 しかしその球根は猛毒であることが知られています。


 ナルシスは確かに見た目は美しいけれど、同時に猛毒のような存在であったといえるのではないか。


 水仙はすなわち、それを投影しているのではないか。


 美としゅうは同時に存在するのではないかという二元論について、思索しさくしてしまいました。

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