夜の歌

心機一転

恋文（こいぶみ）の　山（やま）をば箱（はこ）に　しまわざる

＜解説＞

　多くの方のご支持・ご愛顧を受け、ありがたくも投稿100回目を迎えることができました。

　ここに深く、感謝の意を表明する次第です。

　突拍子もない話ですが、大江山の鬼王（おにおう）として知られる酒呑童子（しゅてんどうじ）は、一説によれば恋人からの文（ふみ）を無視し、箱にしまい込んでいた男が、その情念によって鬼と化したといわれるそうです。

　自分を鬼になぞらえるのは奇妙かもしれませんが、こうして一つの到達点を迎えられたのも、応援してくださる方々の存在が第一にあることを、ゆめゆめ忘れないよう、自戒の意味を込め詠（よ）んでみました。