臥待
<解説>
「
ひょいと向こうの十字路のほうに目をやると、なにやら人影が。
なんだか背筋が寒くなってきたところに、雲がどけて、
すると、あれ、四つ角の人影は、月を見ていたほんの少しの間に、消え失せている。
逆にこわくなりつつ、もうしばらく、臥待の月を
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