思索で腹は満たされず

豚小屋ぶたごやの あなふさいだ 人間論にんげんろん


<解説>


 最悪の衝動にられた状態から復活したときにんだものです。


 イエス・キリストを芸術家だと言ったある絵描きの最高傑作は、その死後、家畜小屋の穴塞あなふさぎに使われたんだとか。


 自分の「人間論」もそんなもんだろうと、卑屈ひくつな気持ちになっていました。


 しかしながら、追いつめられたときにかぎって面白いものができたりするのは、なんとも皮肉ひにくなことだと思います。

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