「アラとロリー」 プロコフィエフ

<タイトル>


スキタイ組曲 「アラとロリー」 作品20


<作曲者>


セルゲイ・プロコフィエフ


<おすすめCD>


ヴァルター・ヴェラー(指揮)

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団


https://open.spotify.com/intl-ja/album/5PYHZhxxmJdnhktFGw1Rmc?si=Sp7e3-6LTNKMeGSXsdEhFQ


<解説>


 旧ソ連の作曲家プロコフィエフが、もともとはバレエ音楽として構想した作品ですが、そのスケッチをアート・プロデューサーとして名高いセルゲイ・ディアギレフに見せたところ、「ストラヴィンスキーの『春の祭典』の二番煎じだ」と断られ、演奏会用の管弦楽組曲として書き直したものです。


 これはわたしの邪推ですが、そもそもディアギレフは、はじめ作曲家を志していたものの、リムスキー=コルサコフから才能がないことを指摘され、プロデューサーに転身した人物です。


 リムスキー=コルサコフから教えを受けたプロコフィエフに、何か思うところがあったとか……


 真偽のほどは定かではありませんが、こういうことを考えるのは、けっこう楽しいですね(コラ!)


 それはともかく、この頃のプロコフィエフは晦渋かいじゅうな傾向の作品を書いていたので、このスキタイ組曲もとにかく凶暴な音楽です。


 特におすすめは第2曲「邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り」です。


 名前がすでに中二全開(失礼!)ですし、その音楽はまるでゲームのラスボスのBGMです。


 実際にというか、ゲーム音楽にもアレンジされていたと思いました。


 プログレ・ロックバンド(エマーソン・レイク・アンド・パーマーだったかな?)もカヴァーしていましたね。


 逆にいうと、それだけ現代性・汎用性があるということなのでしょう。


 敵と戦いたいとき(?)にかけるとモチベがアップすると思います。


 おすすめはヴェラーさんの交響曲全集からのカップリングで、異常なテンションの名演です。

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