「クラリネット協奏曲」 フィンジ

<タイトル>


クラリネット協奏曲 作品31


<作曲者>


ジェラルド・フィンジ


<おすすめCD>


ロバート・プレーン(クラリネット)

ハワード・グリフィス(指揮)

ノーザン・シンフォニア


https://open.spotify.com/intl-ja/album/1hzvgNNoDfcRodyhF3IohK?si=c4o5zXZFTx-VqODQW9-nGQ


<解説>


 イギリスの作曲家フィンジによるクラリネット協奏曲です。


 こんなにあま~い音楽が存在するのかと驚くほど、ロマンティックな曲です。


 フィンジはキャリアを築く過程で、イングランド民謡の研究を熱心にしていたようなので、その成果が反映されているのかもしれません。


 切ない第1楽章、静謐せいひつな第2楽章、特に自分が好むのは、うってかわって明るく、勇気のわいてくる第3楽章です。


 中二くさい表現ですが、仲間とともに「さあ、行こうよ!」とちかっているような情景を想起します。


 戦争の勃発ぼっぱつなどにより、フィンジは大作曲家に「なりそこねた」人だともいわれるそうです。


 しかしながら、こんな名曲を残してくれたことには、感謝の念をいだくしかありません。


 おすすめしたのはナクソス盤ですが、カップリングの「5つのバガテル」「3つのモノローグ」「ロマンス」もすばらしい名曲ですので、ご機会にぜひ。

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