「弦楽のためのアダージョ」 バーバー

<タイトル>


弦楽のためのアダージョ


<作曲者>


サミュエル・バーバー


<おすすめCD>


レナード・バーンスタイン(指揮)

ニューヨーク・フィルハーモニック


https://www.youtube.com/watch?v=VLR7s8Rq7Dw


https://open.spotify.com/intl-ja/track/7nHvS6UUhz2gJhj8TIROLX?si=f34c4e5db5bd49bb


<解説>


 アメリカの作曲家であるバーバーが、自身の書いた弦楽四重奏曲の第2楽章を、弦楽合奏のために編曲した作品です。


 初演はアルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団によっておこなわれました。


 アメリカではジョン・F・ケネディ元大統領の葬儀で使用され、有名になりました。


 悲痛でありながら美しいメロディもあいまって、それを転機に死者をいたむ音楽というイメージが定着していった形です。


 しかしながら作曲者バーバー本人は、「そういう意図で作曲したのではない」と、あまりよくは捉えていなかったようです。


 バーバーには悪いですが、追悼の音楽として、この曲にまさるものはないのではないでしょうか。


 このように作曲者の意図とは無関係の解釈が取られることは、音楽ではよくあることだと思います。


 作曲者がこの世を去っても、その音楽により、救済を与えられる人間が存在するという事実も含めて。


 おすすめは同じアメリカの指揮者バーンスタインの有名な録音です。


 この曲を得意とした彼だけに、込めた気持ちは強いのではないでしょうか。


 感情の起伏が激しい指揮者ですから、それが苦手な方もいらしゃるかもしれません。


 どっぷりと音楽につかりたいという方は、ぜひ。

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