第117話 タマモ討伐
パワーアップというか、元の我の実力を持ってして八尾の状況を調査し、大変なことが分かった。全員を集め、一応タマモも含めて説明する場を設けた
「我の調査の結果、めんどくさいという事が分かった」
「何がどうめんどくさいのか、めんどくさがらずに説明しろ」
「分かっている。調査の結果、東西南北に八尾らしき存在が居る事が分かった」
「どういう事なの? 八尾って何匹もいるの?」
ミレの質問は当然の事だ。そして、タマモ自体も意味が分からないのか、頭の上に「?」が表示されている
「おそらく、高度な隠ぺいによって魔力が隠されているが姿形だけは擬態か何かで変えているのだろう。だから、本体は1匹だけだがどれが本物かわからん。さらに、東西南北の魔法陣がすでに起動の準備が出来ているようだ」
「ほぅ、さすがわらわだ、準備がいいの」
余計な一言で皆に殴られるタマモを見ながら、追加で説明する
「3匹が偽物とはいえ、放置するわけには行かぬ。もともと魔界より呼び出すための転移陣だ。どれか一つでも起動すれば、一体何が召喚されるかわかったものではない。だから、同時に攻略する必要がある」
「つまり、私がタマモを倒せばいいのね!」
アクアがやる気を出して槍を構える。そして、タマモの方へ向ける
「そやつもタマモだが、今の目的はそやつではない。東西南北に向かうチームを分けたいと思う」
今戦力としてあるのは、我、ノロイ、アクア、ライカ、エンカ、ミレ、そしてエリザだ。ただし、実力としては天と地ほどの差があるが
「マオは当然一人で十分として、後のチームはどう分ける? ああ、エリザも一人で十分か?」
「わたし? えー、わたしも手伝うの?」
「お願い、エリザ。エリザにとってもこの世界が無くなったら困るでしょ?」
エリザがめんどくさそうに返答するので、ミレが説得する。しばらく「うーん」と迷った結果、エリザも手伝ってくれることになった
「ノロイとミレ、アクアとライカとエンカというチームでどうだ? ただし、八尾本体と当たった場合は即座に撤退する事とする」
実力的にはこれで問題ないと思う。ただ、八尾自体は我かエリザでもないと対処できないだろう。なので、東西もしくは南北に我とエリザが向かう事になる
「わらわも行くのじゃ。人数的に3対3のほうが隙が無くなるじゃろうし」
敵自身の手を借りるのもどうかと思ったが、条件を付けてノロイのチームへと入れることにした
そして、その条件とは我と同様、ノロイの制約を受けるという事だ
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