第77話 別れ
ゾンビたちを倒すと、リングが崩れ、その中から階段が出てきた。引き続きノロイを先頭に階段を下りていく。
下りた先はライカと会った森のようで、そこの森を探索し、怪しい物を口にせず、階段を見つけしだいさらに下りる。
次はまた墓場で、普通のゾンビを倒し、階段を見つけ、さらに下りる。それを何度か繰り返した。
「きりが無いわ!」
アクアがひたすら同じような階層が続くことにイライラし、地団駄を踏む。
「攻略法が違っているのかもな」
実際、同じ階層を何回もクリアしている。階段の位置が一緒だからすぐにわかる。
「これは、もしかしたら一人でクリアしなければならないのか?」
「せっかく仲間を見つけたのに、また別れるの?」
ライカは不安そうに言った。もしそれが本当なら、チック達は永遠にクリアできないかもしれない。
幸い、食料は宝箱から出るし、自生している植物も食べられるから死にはしないだろうが、人によっては不安で心が持たないだろう。
「物は試しだ。駄目ならまた探してやるよ」
我達は念のためもう一回階段を一緒に降りたが、また森だったから、変化を求めて一人ずつ探索することにした。
その森をよく調べると、人数分の階段がある事が分かった。今まで一番近い階段ばかり下りていたからな。
「これはやっぱり一人につき一つの階段を降りろって事なのかしらね……」
降りれば降りるほど妨害が増えてきている気がするが。
「それじゃあ、またな」
ノロイはそう言って真っ先に近くの階段を下りていった。
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