2020/9/27に発生したアルメニア・アゼルバイジャン間の戦争についての現状況及び考察

10/29

～0:00　先日未明から本日の朝にかけてフランスでアルメニア人とトルコ・アゼルバイジャン人の対立が激化

～1:20　アゼルバイジャンが、奪取した地域にトルコがバックアップする武装集団又はテロリストグループのベースを作ろうとしている。これは今後コーカサス地方のテロの脅威を大幅に引き上げることに繋がりかねない

～2:17　ステパナケルトに空爆

～3:20　ステパナケルトに弾道ミサイル攻撃

～4:10　ロシアからアルメニアにIl-76MD軍用輸送機が向かっている。同56分に着陸した模様

～4:20　バイデンはトランプに対し、アルメニアとアゼルバイジャンの指導者と直接交渉するように忠告

～4:40　米国大統領候補のバイデンが、アゼルバイジャン軍のナゴルノカラバフへの進出を阻止し、第907条を施行し、アゼルバイジャンへの軍事装備の供給を停止し、トルコとロシアに紛争の煽りを止めるよう求めた

～7:10　フランスのリヨンで、トルコとアゼルバイジャンからのトルコ系移民300人の集団が、国内のアルメニア人を探すと言って街中を徘徊する騒ぎ

～7:20　ステパナケルトに砲撃

～7:44　フランスのアヴィニョンでテロ

～7:50　アルメニア、アゼルバイジャン外相が、明日ジュネーブで会合することが決定

～8:50　フランスのニース、ノートルダム大聖堂の近くでテロ。死者三人

～13:00　ステパナケルトに砲撃

～13:40　ステパナケルトに砲撃

～14:10　アルメニアは無人機対策でドラム缶に機関銃を据え付け、即席の対空銃座を作っている

～14:40　トルコリラが最安値を更新。米ドルに対するレートが0.120へ。10月だけで7％弱落としている。参考に、2007年～2011年にかけてユーロ危機や東日本大震災が起きた結果の日本円の変動と同程度である。ただし為替レートの変動が経済に直接影響を与えるわけでないことに注意。

～14:45　ステパナケルトに砲撃

～15:10　本日この時刻までにステパナケルトへ放たれたロケット弾は30～45発以上で、一日当たり過去最多

～18:20　アルメニア軍が昨夜、反撃に成功してクバドル、サナザール市を奪還したという報告

～19:00　本日の会談は先延ばしにされた

～19:30　アルメニアはOSCEを通じて30の遺体と一人の民間人を受け取った

～19:45　ステパナケルトに空襲

～19:50　サウジアラビアのフランス大使館の警備員がテロリストに襲われる。重症

～20:30　アゼルバイジャンがロシアの国境警備隊に4発の迫撃砲を発射したとの報告。死傷者なし

～20:40　アルメニアがアジアおよび周辺地域の中で、COVID-19百万人当たり死亡者数が最も高い国になる。地下での避難生活が悪影響を与えているか。画像を見てもマスクをしている人はいない

～22:00　フランスのトゥーロン駅で不審な手荷物が放棄される。爆弾処理班が急行

～22:20　プーチンが戦闘停止を呼びかける。プーチン「誰もが独自の真実を持っており、簡単な解決策はなく、結び目は非常に複雑です」

～22:42　ステパナケルトに砲撃

～23:20　フランスのマクロンは全国に3～7千人の兵士を配置することを決定した

被害者数 (10/29)

アゼルバイジャン

兵士：1100人以上の死者

民間人：死者85人、負傷者350人

アルメニア

兵士：1119人以上の死者

民間人：情報なし

イラン

民間人:5人の負傷者

ロシア

民間人:3人の負傷者

フランス

民間人:2人の負傷者

10/29時点での双方の損害累計 (映像や写真で確認できるもののみ)

アルメニア

戦車×173(-2)、装甲戦闘車両×33(-1)、歩兵戦闘車両×40(+1)、装甲回収車×4(+2)、自走対戦車ミサイル×2、けん引砲×111(+13)、自走砲×14、多連装ロケットランチャー×60、迫撃砲×9、自走対空砲×1、地対空ミサイル×22、弾道ミサイル×1、対ドローンシステム×1、電子戦車両×1、早期警戒レーダー×11、航空機×1、トラック、ジープ×372(+6)、ハリボテ×5、対戦車誘導ミサイル×42、無人機×6、弾薬庫×2、指揮所×4、軍事基地×7(+1)、空港、貯蔵庫、軍病院、ラジオマスト一つずつ

アゼルバイジャン

戦車×27(+2)、装甲戦闘車×11、歩兵戦闘車×25(+2)、工兵車両×1、航空機×10、無人機×24、トラック、ジープ×20(+1)、多連装ロケットランチャー×2

総評

　山岳・森林地帯でゲリラ戦を展開するアルメニア軍に対し、アゼルバイジャンは特殊部隊を投入、戦果を上げています。

　しかし全体的に進行は停滞しており、戦線は膠着状態に陥っています。進行するにはかなり厳しい地形であることが、要因の一つに挙げられるでしょう。北部はさらに厳しくなります。

　先日から引き続き、ステパナケルトに激しい攻撃が行われています。

　フランスでテロが発生しました。まだどこが主導したものか分かりませんが、トルコの可能性が高いと見ていいでしょう。

10/29時点でのアゼルバイジャンの占領地域(緑)

https://twitter.com/ryanmofarrell/status/1321599201986465794