2020/9/27に発生したアルメニア・アゼルバイジャン間の戦争についての現状況及び考察

10/2

～0:00　ギリシャとトルコが偶発的な戦闘を避けるため軍事ホットラインをつなぐと決定

～0:15　アゼルバイジャンの分離主義者とイラン警察の間で衝突

～5:04　アゼルバイジャンのドローン四機がアルメニアの首都近辺に出現。アルメニアのロシア製長距離対空ミサイルS-300が稼働、全て撃墜

～5:10　アゼルバイジャンの無人機がイランを領空侵犯、イランが撃墜

～5:25　アルメニアはアゼルバイジャンの首都に短距離弾道ミサイルを撃ち込む用意ができてると主張

～5:40　アルメニアはCSTOに助けを求めた？

(CSTO:アルメニアの他にロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの六カ国が加盟する集団安全保障条約)

～6:00　国際ハッカー集団アノニマスのギリシャグループがアゼルバイジャンのサイトをハッキング。アルメニア人へ支援

～7:55　アルメニアが航空機と無人機を一機ずつ撃墜。アゼルバイジャンは二か所で戦線を突破しようとしたが失敗

～14:40　アゼルバイジャンが戦線全体に渡る二度目の大規模攻勢を実施

～14:50　アゼルバイジャンのSu-25が撃墜された？

～15:40　アルメニアが再三、高威力兵器の使用を示唆

～15:45　アゼルバイジャンがマダギス市を占領。戦線がアルメニア側に押し込まれる

～16:05　アゼルバイジャンの複数の村が砲撃を受ける

～16:20　アルメニアが和平を仲介してきた米仏ロと連携し停戦に向けて取り組む用意があると発表

～17:40　イラン北東部でアゼルバイジャン民がアゼルバイジャンを支持するためのデモ。イラン警察はこれを取り締まりにかかる

～19:20　アゼルバイジャンはトーチカU戦術弾道ミサイルが使われたと主張。同時刻、アルメニアの最新戦車T-90が撃破される

～20:50　アゼルバイジャンがLORA弾道ミサイルで道路と橋を破壊

～21:30　アゼルバイジャンが衛生兵と消防士を殺害。誤射かどうかは不明だが、本当であれば非人道的な攻撃と捉えられる行為

～22:20　アルメニアが徴兵兵力を使い始めた模様

～22:40　ジョージアで身元不明の人々がアルメニアに向かうインターネットケーブルを切断

～24:00　アゼルバイジャン、アルメニア双方が町に激しい砲撃を行う。民間人に多数の犠牲者

被害者数

アゼルバイジャン

兵士：公式発表無し（推定80+人)

民間人：19人の死者、55人の負傷者

アルメニア

兵士：104人の死者、270人以上の負傷者

民間人:7人の死者、35人以上の負傷者

イラン

民間人:1人の負傷者

ロシア

民間人:1人の負傷者

フランス

民間人:2人の負傷者

10/1時点での双方の損害累計(映像や写真で確認できるもののみ)

アルメニア

戦車×26、装甲戦闘車両×4、歩兵戦闘車両×8、けん引砲×6、自走砲×1、多連装ロケットランチャー×11、地対空ミサイル×12、対ドローンシステム×1、航空機×1、トラック、ジープ×35、ハリボテ×2、対戦車誘導ミサイル×4、弾薬庫×2、指揮所×2、軍事基地と空港ずつ

アゼルバイジャン

戦車×17、歩兵戦闘車×13、工兵車両×1、航空機×3、無人機×9、トラック×1

アゼルバイジャンは輸送機のAN-2を無人機に改造して使っているようです

総評

　アメリカ、フランスは昨日とは打って変わって静かです。また、トルコとロシアによる援軍や物資輸送の話も途絶えました。各国慎重に出方を伺っているようです。アルメニアは助けを求めましたが、今のところロシアの動向は掴めていません。

　両国短距離弾道ミサイルによる応酬を始めました。戦争はエスカレートしています。

　また、アルメニアの首都に無人機が現れました。防空網は虎の子S-300以外無いも同然です。