第67話一部完結
サイゼリアてご飯を食べ終えて寝ると帰路に着いているが、ねるはつんとした態度で俺より先に歩いている。そんなに俺とるんが盛り上がっているのが気にくわなかったのだろうか。それとも話しにはいれなかったのが理由か。恐らく後者だな。ねるはるんのファンでもあるし話しかったのだろう。
『ここまで鈍感だといつかねるに愛想つかれるぞ』
どういう意味だ?るんとしゃべりたかったんじゃないのか。
『嫉妬してるとは考えないのか。お前だってもしジニーズのメンバーとねるが楽しくしゃべっていたら嫉妬するだろう』
俺はねるとジニーズのメンバーがしゃべっているのを想像してみる。なんだかムカムカするな。これが嫉妬か。デモなんで俺はねるが他の男としゃべっているだけで嫉妬してしまうのだろう。
『それは自分て考えるんだな。今はねるの期限を直すのを最優先で動けよ』
確かにこのままだと一週間は無視されるな。ねると一週間もしゃべれないのはきつい。まだ相手のチームの分析も終わってないし。ねるとしゃべれないのは寂しい。だがどうすればいいのだろうかとりあえす謝っておくか。
「ねるごめんな。るんと盛り上がりすぎてほっといてしまって、俺はるんよりねるのほうが大切だから許してくれ」
俺はねるに向かって頭を下げた。これて許してくれないと万事休すだ。
するとねるはピタッと止まり後ろを向いた。その顔は真顔で俺の目をじっとみている。
「いいよ許すよ。私もるんちゃんのファンなんだから嫉妬するのは大人げなかったし。でも女の子に対してあんまりでれでれしないでよ。....るんちゃんにこうくんが取られると思ったんだから」
最後の方は何を言っているか聞こえなかったが聞こえる声で言ってないってことは大したことじゃないのだろう。とりあえず許してくれたな。
「ありがとうねる。これからはもっとねるを(幼馴染みとして)大切にするわ」
「大切にするなんて恋人みたいな言い方ずるいよ」
「なにか言ったか?」
「ううんなんでもないよ。今日は楽しかったね。まさかなーこちゃんとラインを交換できたなんて夢のようだよ」
俺もるんの連絡先をゲットした。ファンが知ったら刺されそうだな。ついでに長沢くんの連絡先もゲットした。まさか友達がほとんどいない俺がアイドルの連絡先を二人もゲットするなんて誰も信じてくれないだろう。るんとはこれからアニメの話で今日ラインをする予定だ。最近俺はアニメをみてないからおすすめのアニメを教えてもらう。
「俺も楽しかったぞ。久々にアニメついてあんなに語ったわ」
確かにねる相手でも語ることはあるが一方的に俺が語るだけだからな。互いに語るのは久しぶりだ。青春ラブコメについてもっと語れるようになりたいから見直そうかな。
「こうくん改めておめでとう。私デート行かなくてすんだよ」
「マジでこっちはプレッシャーかかったんだからな。これから気を付けてくれよ」
ねるがデートするとなると胸が痛んでしかたがなかったんだからな。そういえばなんで胸が痛くなるのか考えてなかったな。俺はもしかしてねるが好きなのか?いやでも幼馴染みを取られたくないっていう独占欲がでてきただけの可能性もある。大会が終わったら暇になるしデートしてから答えをだそう。
「ふふ、こうくんはプレッシャーがあるほうが強いでしょ。それにこうくんが私を大切に思ってくれてることを知ったし」
「そりゃ唯一の幼馴染みなんだから大切に決まっているだろう」
むしろ大切にしないとバチが当たるレベル。俺みたいなやつにねるのような美少女はそばにいるだけで幸せだといえる。俺は主人公じゃないかとたまに錯覚する。
「デートどこ行こうかな。東京にでるか、それともディズニーに行こうかな」
どっちにしろ日とが多いところに行くんですねー。人が多いところは余り得意ではない。誰にも言ったことないけど。別に人酔いをする訳じゃなく単純に匂いがきついからだ。満員電車とかサラリーマンの匂いがきつい。
「まぁ適当に考えておいてくれ。俺はねるに任せるわ」
「考えるのめんどくさいだけなんじゃないの?」
「ばれてたか、でも俺はねると一緒にいればどこでも楽しいんだよ」
するとねるは口をパクパク魚のようにしながら顔をみるみる真っ赤に染め上げた。
もしかして俺の言ったことがキモすぎたか。俺も少しギザっぽいなと思った。だが俺にプレッシャーを与えた罰として仕返しのために言った。
「こうくん急にそんなこと言うなんてずるいよ。場所は今日中に考えておくね」
「っと着いたみたいだな。じゃーまた明日な」
「バイバイ次も頑張ってね」
「ああ、データ頼むぞ」
ねるは優しく微笑んでから家に帰った。さて俺も家に帰るか。向かいにあるからすぐに帰れるんだが。
このときの俺は予測をしていなかった。まさかねるが狙われているなんて。そして謎の声の正体も分かることになる。ここから歯車狂いだして、謎の声の懸念していたことが現実となる。ストーカーがまさかあんなことをするなんて。
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