第48話
味方の攻撃が終わり俺はマウンドに向かった。
肩甲骨もほぐれたしさっきよりもスピードが出る気がするな。
それに癖も分かったから万全だ。
俺は投球練習をしてボールが構えたコースにいくのを確認した。
ふぅ~コントロールも乱れなくスピードもさっきより体感として1.2キロ出てるような気がする。
バッターボックスにピッチャーがくると思って投げるコースを頭のなかでたてていると、代打が出された。あれは本来1番を打っているやつだな。負けそうになってるからレギュラー陣を出してきたか。
だけど俺たちにはねるデーターがある。レギュラーの方がむしろ抑えやすい。
たしか外から入ってくるアウトコースのスライダーが苦手だったよな。
俺そう思い長沢先輩を見るとアウトコースにスライダーを要求したので俺はうなずき体を捻らせて投げた。
すすっと曲がり外からアウトコースいっぱいに入った。
1番打者は苦虫を噛み潰した表情をしてる。やっぱりねるのデータはすごいな。
改めてねるの情報能力に脱帽した。
サテ次場アウトコースのツーシムか、たしかアウトコース事態得意ではなかったんだっけな。
俺はサインにうなずき、思いっきり腕を振ってアウトコースに投げる。
打者はサードにボテボテのファールを打った。
それから俺は高めに店だまを一球投げてカウントはツウエンドワンになった。
そして次の要求され球はアウトコースのスライダーである。
俺は腕をしならせるように振って投げた。
感覚的には完璧だ。
すると思ったように打者は思ったように送れて振ってきて空振り三振をした。
俺はねるの方を向いてありがとうと口パクで言うと、ねるがどういたしましてと口パクで言った後芙蓉のような微笑みを向けてきた。
俺はそれから二人の代打が出てきたが、飄々としたピッチングで打ち取った。
俺はベンチに帰り、マネージャーからカミコップを受けとって飲み干した。
ふぅ~運動した身体にスポーツドリンクは最高だ。
「好希、次は住友に回ってくるから気を付けろよ。あいつは俺が見てきたなかで1番場ってイングの才能があるからな」
長沢先輩が俺のとなりに来て、ファーストを守っている住友を見ながら言った。
「分かっていますよ、あいつとは県選抜でいやというほど見せつけてきましたからね。正直あいつの才能は底知れないですから」
正直データがあってもあいつにたいしては不安しかない。だが俺はいざというときのためにある球を磨いてきた。
だからこの試合は負けるつもりはない。
「あの球を使いましょう」
長沢先輩は顎に手をあて少しの間思考した後、
「だけどあのボールが投げれるのは五分なんだよな」
「確率としてはそのくらいです」
「なら一か八かで決め球に使うか」
長沢先輩は覚悟を決めたような顔になり言った。
「俺もそう考えてました」
すると長沢先輩はにかっと笑いじゃー決まりだなと言って、高住先輩の胞にいき談笑しに行った。
思ったよりも早くこの球を投げるときが来たみたいだ。俺はこの球は完全にコントロールできるようになってから投げようと思っていたが、相手が住友なら投げざるおえない。
あいつには出きらば見せたくなかったんだかな。夏の大会で対応される可能性があったからだ。
まぁでも今はこの試合中って自信をチームメイトにつけさせる方がが重要だ。
だから意地でも抑えなくちゃいけないな。
そんなことを考えたいるとこっちの攻撃が終わった。
俺はグローブを持ってマウンドに走って向かった。
ふぅー最終回のマウンドだ。俺はマウンドの土を掘って地盤の投げやすいようにしてから投球練習を始めた。
もちろんあの球は投球練習では投げない。
そして投球練習が終わりレギュラーで野蛮を打っているひとが代打で出てきた。
まじか、この人どこでも打てるんだよな。市かもドラフト上位候補だし。
正直歩かせてもいいが、俺は自分の力を試したい気持地だから抑えにいく。あの球は使わないでだ。
長沢先輩も同じ気持ちなのか、アウトコースいっぱいにスライダーを要求してきた。
俺は思いっきり踏み込み体を捻り全力でスライダーを投げた。
すると読んでいたのか踏み込んできて、思わず見とれるような綺麗なスイングで右中間に打たれた。
はぁ~まさか読まれているとは、流石ドラフト候補だ。
あそこが打たれるのは仕方がない。切り替えて次の住友を抑えるか。
俺は三塁のカバーに入りながらそう思った。
住友はチャンスでランナーなしよりかは打率が低い。だから皮肉にも抑える確率が上がった。
俺はマウンドにつくと、打つき満々の住友を前のして冷静でいるのを心がけた。
俺は長沢センパを見てサインを見る。
インコースにストレートか、初級に行きなり苦手コースをつくのもアリだろう。
俺は首を縦に振り思いっきり体を捻って投げた。
すると長沢先輩が構えたコースにいき、主審がストライクの判定をした。
うし、ワンストライクだ。
次はなんだインコースのスライダーか、とことん相手の苦手コースをつく考えか。相手の苦手なコースをせめて最後に甘い球だと見せかけて落として三振を取る算段みたいだ。
いい考えだな。流石長沢先輩が学力だけじゃないんだな。
俺はたにうなずき腕を縦にきるようにしてスライダーわ投げた。
高住は腕を折り畳んで振ってきた。
そしてボールはバットに当たりカキンといういい音を響かせながらレフと線に飛んでいった。
俺は思わずボールを目でおってその場で固まった。
だがギリギリポールより打者から見て左側に入りファールになった。
まさかこんなにすぐにインコースに対応してくるのか。
俺は驚嘆したかおで住友を見るとけやしそうな表情をしていた。
あの顔はインコースを最初から狙っていたのか。いつのまに読みまでできるようになったんだよ。
いや、あれはインコースにやまを張っていたのか。ならあの球をなければ振ってくれるな。
これ以上対応されると不味いから三球で打ち取る。
すると長沢先輩はあの球を要求してきた。
俺は力強くうなずき俺は挟むようにボールをもって、さっきよりも左足をに目に出して体を捻って投げた。
すると真ん中付近にボールが打者からはいったように見えるため、住友はきたという顔をする。
だがボールは手前でシンカーのような軌道で曲がりバットの下を通って空振りを取った。
俺はグラブを叩いて、喜びを表現した。
これが俺のかくし球ベイスターズの選手が投げていた落ちるツーシムだ。
この球は急速もあまりストレートと変わらないので、打者からしたらストレートに見えるとこがこの球のポイントだ。
さて、次を抑えるか。
俺はそうすぐに切り替えて次の打者に向かった。
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