第44話

二回の表俺たちのチームの攻撃が始まったが、相手のピッチャーのボールのストレートの伸びが出てきて三者凡退で終わった。


まさか尻上がりに調子が尻上がりに調子が上がってくるピッチャーだとは。二回に見せたあの球でエースじゃないのも納得がいったわ。


さて次は要注意の住友だ。あいつ二年なのに四番なんてな。まぁ控えメンバーが中心だからだろうが。


長沢先輩は増すアウトコースに構えた。まぁあいつは以外に慎重に売ってくるから最初の球は見逃す。


予想通りアウトコースのスライダーは見逃した。


2球目は降ってくる確率が高いとねるの情報ノートに書いてあった。

恐らく追い込まれて当てにいって打ちたくないためだろう。


長沢先輩は情報をちゃんとチェックしてるのでインコースに構えた。恐らくそとからはいってくるスライダーだろう。


高住先輩はうなずきスライダーを投げたが、不味いインコースのストライクから曲がっているこれは打たれたな。


住友は脇を閉めて豪快なスイングでボールをレフトスタンドまで持っていった。


高住先輩は呆然とレフトスタンドを見ていた。


高住先輩はアウトコースはいいがインコースは苦手としている。まぁ住友相手にはインコース投げるしかないから打たれるのは仕方ないが。


だが住友がねるの方を見ながらどや顔で塁間を回っていたのはなんだか、イラっと来たので対戦するときは完全に抑えてやろうと思った。


まぁねるはノートに情報をかいてきにしてもなかったんだけどね。


それからヒットを一本出したが甘いたまもあったが味方のファインプレーで後続を断ちベンチまで戻ってきた。


「すまないみんなインコースに決まっていれば打ち取れたかもしれないのに」


高住先輩は帽子をはずしベンチにいる俺たちに頭を下げた。


「なに言ってるんですか高住先輩。こっちは胸を借りるつもりでやっているんですから打たれても仕方ないですよ。どうやったら逆転できるか考えましょう」


俺はねるの情報ノートを高住先輩と長沢先輩見ながら配球を考えた。


「次に要注意なのは三番打者ですね。一周り回った後の打率が四割を越えているので」


「そうだな、でも弱点が高めのボールならなんとか投げれるな」


そんなことを話しているとあっという間にこちらの攻撃が終わったので高住先輩はマウンドに向かった。


まだ打たれたことを引きずっているのか先頭打者に珍しくファボールを出した。


長沢先輩はすかさずマウンドにあってなにかを話していた。 

恐らく落ち着けと言った内容だろう。

高住先輩が笑みを浮かべて雰囲気が柔らかいものになりさすがキャプテンだなと思った。


ボール走りが良くなり次の打者を空振り三振に打ち取ると次の打者はセカンドごろで打ち取った。


問題は次の三番打者だ。得点圏の打率も高いし二順目の打率は非常に高いので気を付けなければならない。


いつもとは違う鬼気迫るような雰囲気を高住先輩はだしてる。


初球はアウトコースのスライダーでストライク、二球目はアウトコースのカーブで空振りして、三球目はチェンジアップで空振り三振を奪い高住先輩は吠えた。


「ナイスピッチングです。高住先輩」


「おう、ありがとな」


マネージャーからアクエリを受けとりそれをごくごく高住先輩は飲んだ。


「それにしてもさすが強豪校だな、一人一人のプレッシャーが半端ない。だけどこれを越えなきゃベスト4はいけないな」


「まぁ相手はこれでも控えですしね」


県選抜で戦っていたときもこのくらいのプレッシャーをだしていたやてはいたが、弱点が多かったからどうにかなっていた。だけど高校に入ると弱点を克服する人もいるから攻めづらい。


今バッターは熱血だ。お願しますと大きなお声で審判挨拶をしてバッターボックスに入った。

めらめら目が燃えてるな。


熱血は初球からガンガン打っていくバッターだ。後はストレートにめっぽう強い。


外角のスとれとを熱血は逆らわずにライト前にヒットを打った。


だがそのあと三人がアウトになり点は入らなかった。


俺は攻撃が終わったのを見てグローブを取りブルペンに入った。


控えキャッチャーの小阪がブルペンに来たので軽くキャッチボールを開始した。


20球ぐらい投げると小阪を座らせインコースにスライダーを投げた。


始めて組んだわけではないので俺の変化球の軌道がわかっているのでなんなくキャッチした。


「ナイスボール好希、今日はボールがはしっているな」


「久々の試合で登板するからなこのときに調子を合わせてきたんだよ」


「まぁ知り合いが長濱さんにちょっかいだしてきてるから何がなんでも打ち取りたいよな」


小阪見てたのかよ、全然気付かなかっただが。こいつ普段は影が薄いからな。たまに後ろに断たれるとビックリするんだよな。


「まぁ話すくらいなら俺に止める権利はないんたが、ちょっかいかけすぎなのとねるが嫌がっっているからな。まぁ挑発した分抑えないとめんどくさいし」


それから何球か投げてたら長沢先輩が小阪の後ろでボールをじっと見てるのに気付いた。

ちょうどいいやあの変化球を受けてもらおう。


「長沢先輩ちょっと阿多らしい変化球を投げたいので座ってもらっていいですか?」


「おういいぞ、でも今とらないといけない球なのか?」


「恐らくあまり見たことない変化球なので軌道をチェックしてもらいたいんです。後はこの変化球は住友限定でお願します」


まだこの変化球は投げれる確率は五分五分だからな。

 

長沢先輩が座ったのを確認して俺は足を腰ぐらいまであげて右に少し踏み込み体をネジって投げた。










 





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