第43話
「試合始まるぞー各々やっていることをやめるんだ」
長沢先輩の一言で部員がみんなやっていることをなめてベンチ前に集まってきた。
すると長沢先輩が円になるように指示をした。
「今日は強豪校と試合だがのびのびとプレーするように。だけど怠慢プレーは許さないからな。この試合勝とうぜ」
「「おう」」
一気に士気が上がった。さすがキャプテンをやっているだけはある。
長沢先輩はねるの情報ノートを見るように伝え、メンバー表をもってバックネットにいる主審の元に向かった。
ふぅーいよいよ始まったか。少なくとも住友は完全に抑えないとな。
長沢先輩が相手チームのメンバー表を持ってきて、後攻ということを伝えてきた。
後攻か、だとすると3回ぐらいから準備するか。
やがて相手チームの人たちがそれぞれの守備につきノックが始まる。
住友は....あいつ相変わらず守備下手くそだな。あんな平凡なフライを落とすとか。守備練習真面目にやってないだろう。住友はやりたくないものはてを抜くタイプだからだ。
しばらく相手のノックを見て、竜南の番になった。
長沢先輩が行くぞと気合いをいれてよしと全員が言って先発メンバーがノックを受けに行った。
撃ちは控えの選手がノックを打つことになっている。なぜなら監督が素人だからだ。
監督が優秀じゃなきゃ強くならないと思うんだが。
まあ先生は貫禄だけはあるから相手の選手にプレッシャーを与えることはできるが。
うちは守りが固い。守備でリズムを作り守り勝つ野球を信条にしている。
だから無駄な四球はピッチャーも出さない。
おっとどうやらノックは終わったようだ。
市柏が守備につく。恐らく主力は四人ぐらいだろうねるからもらったデータの人がそのくらいしかいないからな。
もちろんピッチャーはエースじゃない。
やっぱり監督のコネだから組めたようだ。ずいぶんなめられてるみたいだし。
まぁいいやうちのチーム力は市柏ほどの力はないが竜南の歴史で一番のチーム力を持っている。そんなに簡単には負けない。
最初のバッター那賀先輩だ。出塁率は三割を越える。
初級は見逃してボール。ねるの情報通り外角のストレートできたな。
次は恐らく次はスライダーだな。外角いっぱいの。那賀先輩は狙い通りに踏み込み引き付けて打ち一二塁間の間を抜けライト前ヒットを売った。
「長濱の情報通りじゃないか好希」
心底驚いた表情で長沢先輩が話しかけてきた。
「まぁ俺の中学時代もあの情報に何回も助けられて県大会の決勝まで行ったので」
まぁ決勝では全国屈指のピッチャーで選抜のエース唐古に完封されて負けたが。あいつの情報はあったんだが球の質が違いすぎて狙っても打てなかった。まあ地力の差が出たんだろうな。
「好希も加わって長濱の情報さえあれば県大会ベスト16まで行けるかもな」
実際うちのチームの実力を考えれば不可能ではない目標だ。だから俺はやるからには全力を尽くしてベスト16を目指す。
「やれることはやってマリンで試合をしましょう」
「プロのグラウンドか燃えるな」
そんなことを話していると二番打者が親類だを打ち三番打者が左中間にタイムリーツーベスをうって先制する。
そのあと四番はショートのファインプレでアウトになりスリーアウトになった。
「さあお前ら気合いいれてけ。こっちは先制点をとったんだ。守りかって勝つぞ」
長沢先輩が言葉でチームに渇ををいれる。
するとチームメイトの士気が上がりおうとチーム全体で言ってそのまま走って各々のポディションに着いた。
1番打者はたしか足が早くて流し打ちが得意なバッターだったな。だからインコースに投げれれば打ち取れるが、高住先輩はインコースの半分は真ん中にいつてしまうからど言う配球をするんだろう長沢先輩は。
アウトコースに構えたな。最初の一球はアウトコースにカーブを投げてストライクを取った。
そのあとはスライダーをインコースに投げてサードごろに打ち取った。
今日は高住先輩は調子がいいみたいだな。ボールにキレがある。
あっという間に三人で打ち取って相手の攻撃が終わった。
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