第37話
「え、それだけか」
キャプテンが驚いたような声で言った。
むしろこれ以外に部活の自己紹介でいう必要ってあるのか。ああ、ポディションのことか。
「ポディションはピッチャー以上です」
すると他の部活の人たちもそれだけって顔をしている。言わなきゃいけない事は言ったと思うんだが。
部活で趣味とかいってもなんの役にももたたないし無駄だと思う。
「はぁ~それ以外いう必要がないという顔をしてるな。仕方ないなにか質問がある奴がいるか?」
こんな奴に質問したい奴なんているのかと思っていたが6人くらいの部員が手をあげていた。
めんどくさいな答えるの恐らくどうてもいいこととか聞いてくるんだろうから。
「じゃー鎌ヶ谷質問いいぞ」
やんちゃそうな坊主頭をキャプテンは指名した。
「長濱さんとはどんな関係ですか?」
ほらやっぱりろくでもない質問だ。恐らく俺とねるが出掛けたところを見たのだろう。
学校ではあまり一緒にいないからな。中学の頃は紹介してほしいと先輩後輩かかわらず言ってきたからな。
高校ではめんどくさいから学校では関わらないようにしてる
「あーただの幼馴染みです。一応あまり言いふらさないでもらえると嬉しいです。めんどくさいことになるんで」
すると鎌ヶ谷という男はいいな可愛い幼馴染みラノベの主人公かよとぼやいている。
ラノベの主人公はモテてるから俺は入らないぞ。あと一人の女の人しか隙にならないし。
そして他にも質問をしようとしていた奴の一人が俺にもまだチャンスがあるっていうような顔をしている。
残念ながらないと思うぞ。中学の頃からあいつはどんなタイプのイケメンの告白も断ってきてたからな。俺が告白してもオーケーはもらえないだろう。
あれなんか胸がいたい何でだ。
『どうやら気持ちに気づいてきたようだな。まぁ期限までには完全に気づけよ。
....後悔するぞ』
俺の気持ちか、それは部活が終わってからゆっくり考えよう。俺は人にたいして心が乱されたことがないからこの気持ちがなんなのかわからないから。
「質問はないな部活始めるぞ」
するとさっきまでわちゃわちゃした雰囲気がどっかにいき真剣な雰囲気になった。
千葉県選抜でもここまでオンオフは早くなかったはずだ。
このチームで試合するのが俄然面白くなってきたな。
俺たちはアップを終えてキャッチボールの準備にはいった。
するといつも見ている見知った顔がマネージャーとなにかを話していた。
「ねるここでなにやってるんだ?帰らないのか?」
「あ、こうくん!こうくんの野球やってる姿久しぶりだから見ておこうと思って」
俺の野球をやってる姿なんか見てもなにも面白くないと思うんだが。
まぁねるが見たいというなら今できる全力を怪我をしない程度にやってみるか。
俺は内心見たいとといわれたことに嬉しさを感じたのをきのうせいだと思いながら決心した。
俺は熱血とキャッチボールをしようとしたが事前にいつものやつと約束してたみたいなので空いてる人を探しているとキャプテンに話しかけられた。
「まだ来たばっかで知り合いはいないだろうし俺はキャッチャーだからお前の球を見ておきたいんだが一緒にキャッチボールしないか?」
願ってもないお誘いだった。
キャプテンでキャッチャーだったのかそれなら俺の球を見せておいたほうが良さそうだな。
「キャプテンわかりましたよろしくお願いします。でも硬球はじめてなのでゆっくりと距離を伸ばしてください」
「わかった。あとバッテリ組むかもしれないから名前で呼んでもらえるといいんだが。
俺は長沢たけるっていうんだよろしくな」
「長沢先輩よろしくお願いします」
すると長沢先輩はニッと笑っておうと言った。
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