Nola ―ノラ―

作者 雪菜

彼のココロは野良猫のように自由で、それでいて優しかった。

  • ★★★ Excellent!!!

五年前に起きた災禍と呼ばれる厄災。
それは奇跡を紡ぐ魔術師を滅ぼした。
しかしその厄災は、それだけに留まらなかった。

桜禍市という街に降り注いだ魔力の流星群。
それらはまだ若い少年少女たちの身体に宿り、魔法という異能を覚醒させた。

本人の意思にかかわらず魔法師となった彼ら。
その力は未熟な精神に影響を及ぼしていく。

異能の力に取り憑かれ、他の魔法師を殺すことによって力を増していく者。
力を恐れ、ひた隠しにする心優しき者。
或いは――。

物語の主人公、ノラは魔法師ではなく、災禍によって滅びたはずの魔術師だ。
もちろん、そんな存在がこの世界で放っておかれるはずもなく。
否応も無く魔法師たちの戦いに巻き込まれていく。

はたして、自由を望む少年ノラの運命や如何に――!?


この物語の魅力の一つに、各キャラクターの心理描写の緻密さが挙げられます。
それぞれが何を悩み、葛藤し、何を選択していくのか。
一つ一つの行動に意味があるので、非常に感情移入がしやすいと思います。

バトル中にもそれは上手く表現されており、かといって冗長することも無くスタイリッシュに構成されています。

また主軸となるストーリーも重厚で(ここでは詳しく言えませんが)、過去の背景や背負った宿命などがキャラクターの個性をグッと魅力的にしています。

きっとお気に入りになれるキャラクターがこの作品の中に居ると思います。
是非、この機会に貴方もこの心が揺さぶられる現代ファンタジーを読んでみてください!!




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★★★ Excellent!!!

 災禍と呼ばれる事件を切っ掛けに「魔法」の力を得てしまった少年少女は「魔法師」と呼ばれ、数奇な運命に巻き込まれてゆく――。
 望まぬ非日常と隣り合わせを強いられた環境で、戦いに身を置き生きる「魔術師… 続きを読む

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