偉いってなんだ

作者 @Teturo

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★★★ Excellent!!!

ケンタの近所に、謎のジーサンが引っ越して来た。
近寄るな、関わるなと言われつつ、ケンタはジーサンと出会い、知り合いとなる。
ジーサンはケンタを守り、教え、そして――ラスト、ジーサンがケンタに伝える最後の言葉、それこそが、ジーサンの出した『偉いってなんだ』の答えだった。
そして、たしかにそれは、ケンタにとって――『偉い』の答えだったのでしょう。

「喉に小石が詰まって」とか「下あごに梅干しの種」とか、秀逸な表現も光る――子どもにも見せたい逸品です。

ぜひ、ご一読を。

★★★ Excellent!!!

人へのやさしさは、作家の絶対条件である。異論がある方は、この小説をお読みになるといい。

作者が描く登場人物たちを、読者は カッコいいと思うはずだ。
そして、人へのやさしさを心底に置かなければカッコよさなど描けないこともわかるはずである。

皆、この物語を読み、独り静かに泣くがよい。
私は大泣きに泣きましたけどね。

★★★ Excellent!!!

「偉い人」と聞いてどんな人を思い浮かべるでしょうか。
漠然と「地位の高い人」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

しかし子供の頃は違ったはずです。
偉い人とは「立派な行いをした人」。そしてそれを積み重ねてきた人のことだと。

他作品も含めて、この作者様の上手さなのですが、やっぱりお年寄りがかっこいい!
年齢だけじゃない。徳を積み重ね、格を積み重ねています。

でもいつか終わりは来る。そして誰かに受け継がれてゆく。
何を残したかが分かった時、自分が「偉い人」だったのかわかるものなのかもしれません。

★★★ Excellent!!!

勉強ができない小学2年生のケンタと、近所の引っ越してきた風貌の怪しいジーサンとの出会いから始まる。
カーチャンには付き合うなと言われていたが、ジーサンとの心を通わせていく。

「偉いってなんだ」、それは読み進めていただければ、わかる。

「田舎町のあるある」話から、どう着地するのか、と読ませていただいたが、最後はフワッと気持ちが良く読み終わる作品力に脱帽です!
読みやすいボリュームでしたが、もっと読みたい、そう思わせてくれる作品でした。

★★★ Excellent!!!

SFでもなくファンタジーでもない。越してきた謎のジーサンと小学生、その家族のふれあいが描かれるだけ。だけどそれは現実ではあり得ない理想のストーリーで、最後には泣かせてくれる。スカッとする部分もある短編なので、こどもから大人まで、男女問わず万人にお勧めします。特に生活に息苦しさを感じている方には薬として効くかも知れません。