第51話 寄り道。その2

店内はとても広く、店の入り口にはリンゴやブドウ等が対面販売されており、店内にはご当地キャラのキーホルダーやぬいぐるみ等が売られており、カリンジュースやリンゴジュース、特産品のお菓子等が所狭しと並んでいる。

店内奥にはフードコートがあり、蕎麦やうどん等を食べる事が出来る。


「ここは俺が会計するから、皆好きな物を買うといい!」

流石は金持ち……でも、俺達には人に物を買ってもらうのは抵抗がある……。

「真也、俺達は自分で会計するから大丈夫だ。」

「何言ってんだ!今回は俺がお前達を無理やり呼んだんだ!だから気にしなくていいぞ!」

真也は胸をドンッと叩くと、俺達が選んだお土産をカゴに入れていく。


「海斗先輩、兄上はいつも誰かと出掛けるとあんな感じなんです。人がいいのか、見栄っ張りなのか…………。」

意味深な言葉を発する奏ちゃんは、深くため息をつく。

「そ、そうです!な、ななので、海斗先輩も、お好きな物をお選び下さい!」

奏ちゃんの横にいたすずちゃんも、彼女と同じ様に少し困った表情で話していた。


「ち、因みに海斗先輩は、何が好き……なんですか? さ、参考、参考までに!」

すずちゃんは少しばかりモジモジしながら尋ねてくる。

「俺かー。俺は、リンゴジュースとかかなぁ。後はご当地キャラのキーホルダーなんかは好きだな!」

俺はすずちゃんに聞かれた通りに話すが、俺のなんか聞いてもしょうがないだろうに……。


ーーーーしばらくの後、真也は全員の買い物をまとめて支払った。


「18万8530円でございます!」

ーー凄え金額……。

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