第5話桜井咲夜という女の子
あれから何事もなく授業が終わり、俺は一人で家に帰っていた
にしても結局荒木復活しなかったなぁ
よほど学年1の女の子に雑に扱われた事が心にきたんだろうな
それにしても桜井といえばなんで俺、桜井と仲良くなったんだっけ?
普通に過ごしてたら俺みたいなウジ虫野郎と桜井が仲良くなれるわけないもんな〜
どうやって仲良くなったんだっけ?
えっと確か...
今日は入学初日!
厨二病はなるべく隠して桃山さんに悪い印象与えないようにしないと!
「ねぇねぇ!君も新入生だよね!私も新入生なんだけど!
友達とはぐれちゃって道がわからなくなったから一緒に入学式の会場まで来てくれない!」
え、えええ、え!!
今俺に話しかけたこの子!?
や、やばいめちゃテンパる!
こ、こ、ここは落ち着いて...
「え、ええ、と会場はここ右に曲がって右からグニャグニャ行ったらいけると思うからお、俺は...もう行くね!」
あー!!やってしまった!悪い癖だ!!
可愛い子見たらテンパる癖が出てしもうた!!
てかこれじゃぁ結局あの子どこ行くかわからないじゃねえか!!
いや!でも、もう戻れね〜!!すまない〜!!
「あれ?もうちょっとフレンドリーに純ちゃんに話しかければよかったかな?」
あれ?
思い返すと俺なんもしてなくね?
てか嫌われそうなことしかしてないなぁ
まぁ向こうも入学初日だから俺が誰とか知らなかった訳だし覚えてないっか!
まぁ出会いはどうであれ今は話す程度には仲良いしいいか!
気にすんな俺!
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私が純ちゃんに出会ったのは入学式...
よりも前の事
私は桜井咲夜
成績もよく運動もでき顔も良いため、私は色んな人に見られながら生きてきていた
さらっと自慢いれるなって?
しょうがないじゃない、本当の事だから
自惚れじゃなく実際に成績は学年10位以下はとった事ないしマラソン大会も毎回1位、モデルなどにもスカウトされるから、これは自分で言っても良いよね?
そんな私なんですけど、趣味というのが変わっていて、私の趣味は変装なんです
何故かと言われると、日頃人の目に晒されて生きているけど人に見られるのも疲れるの
けど変装していったら人に見られないし、普段の対応と比べたら全然違うから人間観察的な意味でも面白くすっかりハマってしまっていた
脱線しちゃったね、話を戻して私と純ちゃんの出会いになるんだけど、
時は遡る事、中学2年生です
私はこの頃から大体休日は変装して出かけていて、その日も例に漏れず変装していたの
相変わらず人を見た目で判断する人たち、容姿を見て手を差し伸べる有象無象、ただそんなのはもう見慣れた光景だった
私も変装している時は別にくると思ってないし、いつも優しくしてくれる人たちも私の容姿を見て優しくしてくれてるだけだとわかっている
だから彼との出会いが強烈だった
「まもなく〜まもなく〜◯◯〜◯◯になります〜」
急がないと乗り遅れちゃう!早くしないと
ドン!
「あ、すいません」
「チッ、気をつけろよ、ったく」
礼儀の悪いおじさんだな、まぁ見た目が変わればそんなもんか...
「あ、あの!大丈夫か、あ、ですか?
奈落の紙、いや、切符落としましたよ」
「わざわざありがとうございます、でも私に構ってたら電車行っちゃいますよ?」
「大丈夫だ、違う違う、大丈夫ですよ、人助けで遅れたんならそれはまたアリですよ」
そう言って彼は笑っていた
ヘぇ〜、見た目で判断しない人もいるんだ
なんか面白い人だな
人間的にも喋り方的にも
そうだ、良い事思いついた!
「私今から◯◯駅に行くんですけど、土地勘がなくて...なのでそこまで送ってくれませんか?」
さすがにどんなにお人好しの人でもそこまで
「良いですよ」
早っ!即答!
「俺もその駅に用事あるんで大丈夫ですよ」
「あっ、ありがとうございます」
電車に揺られながら私は考えていた...
今までの変装人生でこんな事あったっけ、と
いやなかった
この人はなんなのかそれが気になって仕方なかった
もう!じれったい!直接聞いちゃえ!
「なんであなたは可愛くもない私にはこんなに親切にしてくれるんですか?
私に親切にしても得なんてないのに...」
「う〜ん、別に親切にするのに理由なんてないからなぁ〜」
まぁそりゃそうだ
この人がいい人ってだけで...
「ただ一つあげるとしたらあなたの目がとても綺麗で優しい目をしていたからかな、あ、待って恥ず」
え、理由は私の目?
なんで、なんで、私の目が綺麗?
優しい目?
そんな事生まれて初めて...
待ってなにこの感覚、なんかドキドキが...
ドキドキが止まらないよ...♡
そこから先は覚えてなかった、気がついたら彼と別れていて一人でボーッとしていた
そこから私の趣味が一つ増えてしまった
彼の観察♡
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読んでいただきありがとうございます!
よければ評価とコメントお願いします!
桜井さんどうですか?
個人的には激かわです!
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