「文字の森の暴虐幼女」 SA文庫
おはきょむ! 十一月になってしまいました。一年が一瞬すぎる。今月は「このステ」も出ますね。楽しみです。
そういうわけで今日も架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!
「文字の森の暴虐幼女」著・大井磯野 イラスト・ぺだる SA文庫
◇◇◇◇
文字の森の暴虐幼女 あらすじ
その世界では幼女の言うことが絶対である。世界は幼女によって支配されている。幼女は、じぶんの好きな世界を構築しようとする!
◇◇◇◇
はい、大井磯野先生の新作です。ツイッターで架空ラノベ作家さんや古参の架空ラノベファンがめちゃめちゃ騒いだやつです。レジェンドであることは架空ラノベ作家さんの一部が世代で影響されているということで分かるんですけど、しかしそれにしても盛り上がり方がすごい。やっぱりレジェンドなんだなーと思います。
この物語は、「文字たち」と「幼女」の会話で進んでいきます。「幼女」はブロック遊びみたいに、「文字たち」を並べ替えて遊ぼうとします。「幼女」は言うことを聞かない「文字たち」をぶん投げます。ときどき踏んで痛くて泣きます。
それで、ワードサラダみたいなものを構築してはニコニコしている「幼女」は、次第に意味のある文を作ってみようと考えます。それで物語が作られ始めるわけなのです。
いっけん支離滅裂なお話が、すべて伏線になってラストにつながる展開、やはり尋常でない。とんでもない筆力で描かれたものだとよく分かります。
あとぺだる先生のイラストがめちゃめちゃかわいいです。「幼女」がまさに幼女で可愛らしくてたまらないですね。調べてみたらちょっとえっちな雑誌に漫画の連載をしている漫画家さんのようです。
うーむ、大井磯野先生と話してみたい。でも覆面作家を自称するくらいプライベートが謎な作家さんなんですよ、読書会企画に気軽にお招きしたら怒られそうで……。
この作品でぐっと最近の架空ラノベっぽいものを書いてこられたわけですが、もともとライトノベルがジュブナイルとかヤングアダルトとか呼ばれてた時代から書いてる人なんですよね。そういう人から見た架空ラノベの世界ってどんなものなんでしょうか。
なんか作品の感想というよりろくろを回すのに手間取りましたが、とにかくずば抜けた筆力で書かれたすさまじい作品でした。「幼女」が「文字たち」に命令していろいろやらせるの、なんというかモジ●ジくんみがあります。いや歳がバレるがなわたし。
とにかくすごく言語化しにくいですが、すごくすごく面白かったです、おススメです!
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
また次回! きょむなら!
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