3つめ:てんきゅう
晴れの日は、
基本的に独りぼっちだから、一人芝居で会話している気分に浸るか、眼下の小さき民を眺めて過ごす。正直言って、退屈なこと この上ない。
その日も
ふと、1羽の小さなトリに目を奪われる。懸命に羽ばたき飛び上がってくる、そのトリは叫んでいた。おそらく〈
聞き取れた内容をつなげると、どうも〈
悩んでいる間に、トリがふらつき始めた。「あっ」ととっさに手を伸ばしても、届かないし掴めない。ただ、指示通りに
小さき民が、雫とともに落ちていく。
飛び立ったトリを見送り、また孤独の日常に戻る。
いつか〈
===
『
2019.06.25 作
※天泣(雨)、天弓(虹)、天穹(大空)。全部「てんきゅう」なのです。蒼穹(そうきゅう)もいいですよね…。
雨にまつわる小話3つ あずま八重 @toumori80
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