第22話

聡たちは、サチコたちが行ってる星にやってきた。

「やぁサチコもゲートの向こうに来てたのか?」

「さとし!うん私も行ってみたかったニャん!」

「動物とかいた?」

「なんか居たらしいにゃん!すぐに逃げられたみたいニャ!あ!カベル!」

サチコよりも年上の猫人がやってくる。

「サチコどうしたに?依頼主にゃね!」

「はい!どうも!」

「動物とか見なかったにゃんかと聞かれていたニャ!」

「そうに!あの一匹だけだにゃ・・・ちっちゃくて茶色のやつが居たらしいニャ!」

「茶色ですか・・・地球の生き物ぽい色ですね」

「地球でもそいうのいるニャか?」

「はい!毛が生えてる系でしたか?」

「生えてたらしいにゃ!」

ますます地球ぽい生き物だ。ここの惑星には生き物が居たのか!!



「そうだにゃ!依頼主さんに聞いてみたいことがあったニャ!」

「なんですか?カベルさん」

「ここに植物を入れて送ると元居た星に届くって聞いたニャ!その後はどうするにゃか?」

「その前に一ついいですか?」

「いいにゃ!」

「実はここにこいうものを渡すつもりなんです。『鑑識辞典』といいます。」

「ほうにゃ?」

「『鑑識ポインタ』で調べたものはこの鑑識辞典に載るんです!」

「こんなものまで??すごいにゃ!見せてもらってもいいにゃ??」

「一つの村に5冊ほど渡すつもりだったので、こちらをどうぞ!」


鑑識辞典をじっくり見るサチコとカベル

「おーすごいニャ!見たことあるのが載ってるにゃ!」

「依頼主さんこちらに載ってるのはみたことにゃいにゃが?」

「あーこちらのはほかの星のものですね」

「それまで載ってるニャか!」

「カベル!元の世界のも載ってるニャ!」

「もちろん地球のも載せることができますよ」

「おーすごいにゃ!」

「ん・・・石も載ってるんですかニャ?」

「はい植物に限らずですね!それでその鑑識辞典を地球のみんなや元の星で見てもらったり、自販機で植物を売ったりするんです」

「なるほどなるほど・・にゃ」

「にゃ??サトシ!自販機で売るのは私たちみたいな人たちににゃか?」

「地球人とサチコたちだな」

「そんなのできないニャ!私たちが摘んだものは地球人には売れないニャ!」

「地球人の皆さんも植物を採取されてるってことですかにゃ?」

「いいえ!この枠を見てください!実は…いや見たほうが早いですね」


「植物を取ってこの枠を通してください!」

「上から通せばいいにゃ?」

「上で植物を離せばいいですよ」

サチコが摘んだ植物をカベルが受け取りそれを枠に入れる。下から落ちた植物はサトシの手の上に。

「ええ??!サトシが触れてるにゃ??」

もう一度サチコが摘んできたものをサトシの手の上に直接渡すと落ちる。

「猫人さんたちが摘んだものなどが触れるようになる枠なんです」

「すごいニャ!!」

「それではこの枠を持ってください」と逆さにしてカベルの手に渡す。

「はい!え?にゃ?」なぜ枠が持てるのかと疑問に思うカベル。

先ほどカベルからもらった植物を枠に入れる。そうすると、カベルの手の内に戻る。

「すごいにゃ!!」

「こいうことです!これを自販機の内部に入れ地球人用のボタンと猫人用のボタンを分けることで買うことができます」

「間違って買った場合はどうなるにゃ?」

「取り出し口の横にボタンがついていて!それを押すとライトが光り、同じようなことが起きるよ」

「同じような効果があるライトもあるんですかにゃ?」

「これです!」

「・・・・・・・私に当ててみてくださいにゃ!!」

「それは無理です。生き物には効果がないんです。」

「そうだったのですかにゃ!」









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