第16話 遺伝子


さつきとはじめが異世界の家の聡の部屋に来ると、何かモニターを見て弄ってた。

「今日は何してるの?」

「これからここに映ってる猫の遺伝子を遡らせて過去の姿を見るんだ」

「猫の毛持ってきたって事なのかな?」

「いやカメラで写してきただけで大丈夫。遺伝子レベルまで撮影できる。」

「この段階の猫の先祖は強そうだな・・・これを足を長くしてみよう」

「そんなことも出来るの?」

「シミュレーションしてるだけね」


「私にもその道具だしてくれない?」さつきが問う。

さつきの前にノートを使ってその道具を出す。

言われてないけどはじめにも出してあげた。

「これ作ったら!同じ形の仮想動物も作れるよ」

「じゃあかわいいの作ろう!」


「お?これって植物でもいけるのか」

「いけるよ!写真ならここに撮ってきたよ」



「竹を大きくしたらこれ風呂ぽいな」


「へへ!ねこちゃんを立たせて・・・指を人間ぽくして」

「猫人間じゃないか!」

「顔の部分の毛を少なくして・・・サトシ!人間の顔をここに付けれない?」

「人の写真も取ってあるからデータ読み込んでみなよ・・・どうせなら合成機能つかってみなよ」

「そんなのあったの?」

「いや!今ノートに書き加えてるところ!」と言いつつ実現ボタンを押す。

「よし!初めからやろう!猫と人間を合成!」


しばらくして

「出来た!これこそ猫人間!」

「おお!これはすごい!!」

「やばいな~!俺のも見てくれよ」

「これは部屋?」

「そう竹小屋」

「これが勝手に生えるって事?」

「そいう事!これは一階だけだけど5段ぐらいにすればマンションぽくなるんじゃないか?」

「すごいね!」

「サトシは何を作ったの?」

「やってみたが結局作れなかった!」

「先にこの仮想の猫人間作って?」

「ここでいいのか?」

「どいう事?」

「ちょっとはなれたところに猫人間の村を作ったらどうかな?」

「まだこの子しか作ってないよ!同じ顔ばかりなの?」

「それは問題ない!同じにはならないよ」



実際に離れた場所で作ってみると一番初めは画面で作ったのと同じ顔だったが、次からは性別も関係なく違う顔が出てきた。

「どいうこと?」

「そいう道具なの!後ここの猫人は皆知り合いの同じ村人同士の20人セットで出した」

「なるほど・・・」


周りに出てきた猫人が急ににぎやかになった。


「うーにゃ・・サチコ寝てたのかにゃ?誰かにゃ?」

「こんにちは!私はさつきよ!」

「あなたはさつきって言うのかにゃ?」

「そう!さつき!」

「俺はさとしだ」

「はじめだ」

「さとしにハジメかにゃ?」

「そう!ここの人は家がないみたいだから俺たちが建ててあげるよ」

「ホントかにゃ??うれしいにゃ?」


「はじめ、もしかするとねこは竹が嫌いかもしれないから材質を木にするな」

「ああ!分かった!」


一通り『家木』の苗を植えると植物成長ライトをあてると家木が家のような形になる。

「にゃーぉ!!もしかしてサトシは神様か魔法使いかにゃ??」

「いやいやこんなことが出来たのはこの道具のおかげだよ」と言って植物成長ライトを見せる。

家木を渡してサチコにもやらせると

「すごいにゃー!」

「こいうのならあっちの方に行った集落に似たような道具があるよ!ほらこれは家を建てるライトだよ!あげるよ」と言って仮想人種でも使える『家建てライト』を数本渡し使い方を教えると喜んでた。















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