とある高校で教鞭をとる如月鈴音先生は不老不死の八百比丘尼。
しかも御歳1500歳。だけど見た目は美少女。
この鈴音先生が実に興味深い授業をします。
・八百比丘尼について。
・モーツァルトとベートーベンについて。
・数学の効果的な勉強法について。
・勝海舟の父親である勝小吉について。
・武田信玄について。
・織田信長について。
どれもこれも知的で考えさせられる授業内容です。
またこの国と八百比丘尼達との関係もよく考えられています。
不老不死の日本代表は何と言っても八百比丘尼。
彼女を扱う物語は悲劇性が高いですが、この作品は青春しています。
読みながら楽しかった高校時代を思い出してしまいました。
日本各地に残る、不老の美女「八百比丘尼」の伝承を御存知でしょうか。
本作は、その八百比丘尼である如月鈴音が高校教師として、時に切々と教壇で語り、時にお色気衣装でロックにはっちゃけ、時にお酒をガロン単位でぺろりと飲み干す、不思議な日常を描いた物語です。
清楚で可憐、艶やかな黒髪の美女、いや十代の美少女にしか見えない鈴音先生は、驚きと言うかさもありなんと言うか、やはり絶世の美少女姉妹を娘に持ち、三人一緒に先生と生徒それぞれの高校生活を始めます。
教室の仲間も、なんだか教科書や偉人伝で聞いたことある人ばかり、なんとも素敵な環境です。
授業は知識の教示にとどまらず、受け取り方、考え方、活かし方、楽しみ方まで含んでいます。
こんな教室で、こんな先生に、こんな授業をしてもらいたかった……そんな願いを叶えてくれます。
さあ、もうすぐチャイムが鳴りますよ、一緒に教室に入りましょう!