感情
感情が突発的すぎて、怒りは6秒で過ぎ去ってしまい、喜びもまた然り、悲しみは長く残るといえども、その峠は一瞬で駆け抜ける。沢山の自分、たくさんの思い、表すには、彗星のような小さい煌めきが手の隙間からこぼれすぎて足りない。
夢ばかり見る夢のような日々である。遠くに行きたい、精神的に遠くへ。己のアイデンティティの消失点まで旅をしたい。真理はそこにありそうに思う。どこに行っても私がいないなら、存在しないところにこそ私はいるのだろう。
虚数iはグラフ上に存在できないのに、y=xx+1のグラフはx=±iでx軸との交点を持つ。どこにもないものが存在することを、誰もが理論上は認めているのに、現実の上には認めようとしないんだ。
宇宙が膨張するのなら、どこにもない空間は絶えずどこかにある空間に変換されているはずだ。最果ては宇宙の外側か、それとももっと遠くにあるのか。
道のりは見えないくらい遠い。
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