第12話 ENDへびmarker.

飼い主。


電話をして。


泣き出す。


いや、大丈夫ですね、これは。うれし涙。どうやら彼氏さんとの仲は大丈夫なようです。


よかったよかった。


飼い主さんのしあわせは、飼い蛇のしあわせ。


あっ。


あれ。


なんか身体が。


ニューロンが抜けていく。


あっもしかして。


寿命ですか。


神様とはいえ実体の蛇なので、まあ、いつかはいなくなりますから。


まあ、大丈夫でしょう。


彼氏さんとは仲良くですよ。喧嘩はほどほどに。お酒もあんまり呑みすぎちゃだめ。ソファで寝るのもあんまり身体休まらないから、ちゃんとおふとん敷いてくださいね。


大丈夫かな。


大丈夫だよね。


飼い主さん。


ありがとう。たのしかったです。


さよなら。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る