　晃はセーフエリアを一人で出て。先ずは周辺の魔物の状況を確認して行く。

　幸い魔物はいないようなので全員に出てきて貰った。。

　鎧は脱がせた。正直体力が奪われるだけで生存率を上げられる状況ではなく、寧ろ足が遅くなり魔物に捕まる状況だ。何せステータスに物を言わせて金属鎧を着ている者達ばかりだったからだ。

　魔物を食い止めて、仲間を逃がす為の時間稼ぎをするのには十分であった。

　だだし、彼らにはそこから自分達が逃げるという発想がなかったのだ。そう、もう死を覚悟して、仲間の為に死ぬ覚悟であった。

　団長の半ば自殺に女神を特に崇拝していた者が後追いで死に場所を求めたのだ。無駄死にはしたくはないが、仲間の為に命を捧げようとした。

　40階層に上がった時に現れた主から皆を逃がす為が

「俺に構わず行け！メアリー、悪いが皆を引いいてくれ」

　多少戦える団長がヒットアンドアウェイで挑み、周りに他の魔物もいた。

　その場に5名が残り

「あんただけじゃ無理だよ。俺達にも死に場所をくれよ。皆を守って格好よく死のうぜ」

「馬鹿だな。俺は一人であの方にあ会いたかったのに。馬鹿だなあ。俺に付き合う必要なんてないのに。でも有難うな」

　そして40階層の主が疲れで動きの鈍くなった6人を次々にそ一撃で吹き飛ばしていき、あっさりと戦闘不能にして行った。その後興味をなくし止めを刺すことをせずに、団の者達を追って行った。

　幸い魔物も付いていって周辺には魔物がいなくなっていた。また、飛ばされた先にたまたま知られていないセーフエリアが有り、セーフエリアに飛ばされた診者が気絶した仲間を必死の思いでセーフエリアに運び、最後の力を振り絞りアースホールで封をしたと言う。

　そしてそこで気を失って今に至っていた。

　セーフエリアに5人を連れて来た時に手持ちのポーションを使い、傷だけは何とか塞いだと言う。ただし、折れた骨まではどうしようもなく、自らに最後の一つを使い、入口を封してそこで気絶したと。

　その後誰晃が来るまで誰一人も意識を取り戻す事がなかった。そのおかげで新陳代謝がゆっくりになり餓死せずに済んだらしい。

　晃が来たから死なずに済んだようであるが、その者達も仲間がどうなったか、何とかセーフエリアまで逃げ切れたかそれが一番の気がかりだったと言う。

　晃は自らに誓う。この人達を必ず仲間の所まで連れて行こうと。自殺願望に気をつけなければならないと。

　幸い魔物避けと道中魔物を倒したお陰で無事にセーフエリアが見えて来たのであった。

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