第770話 まだ救いは遠いのか?

「『救いが来てる』とか聞くよ」

  「裏情報でしょ?」

「うん、期待していい?」

  「でも、生活確保は必要だね」

「そう?」

  「いちじくが目安」

「『いちじく』?」


・・・

救いの時期は「いちじく」の成熟度で見分けられる。


加えて、「パニックの観察」も必要だ。



鬼は、「コロナ・パニック」で「イエスの到来」を真似ようとした…かに思えた。


順を追って考えよう。




 ■イエスは天からのパン


福音書は「選民が中心」なので、多くの謎が「日本語」から解ける。


英語文と比較した。


(「パン」に注目)



資料:

ヨハネの福音書第6章第41節~第59節:イエスさまはいのちのパン(続き) : 英語で聖書を読もう! http://eigoseisho.blog.jp/archives/john_0604.html




ヨハネ6章(イエスはパン)

48 Yes, I am the bread of life!

48 そうです。私はいのちのパンです。


49 Your ancestors ate manna in the wilderness, but they all died.

49 あなた方の祖先は荒野でマナを食べたが、みな死にました。


50 Anyone who eats the bread from heaven, however, will never die.

50 しかし天からのパンを食べる者は誰も決して死なないのです。


51 I am the living bread that came down from heaven. Anyone who eats this bread will live forever; and this bread, which I will offer so the world may live, is my flesh.”

51 私は天から下って来た生きているパンです。誰でもこのパンを食べるなら永遠に生きます。そして私が世の人々が生きるようにと差し出すこのパンとは私の肉なのです。」


(引用感謝)



英語文は…

「パン」が


→ ブレッド(bread)



しかし日本文は…

「パン」である。


ここから、一つの気付きがある。


→ イエスは「パンの神」



【pan】パン

ギリシャ神話の牧羊神。

森・野原

頭に角、耳と足は山羊の形。



日本人だけ理解出来るヒントになっている。



つまり、天からの「パン」が

→ 恐怖と狼狽をもたらす



【panic】パニック

原義:牧羊神「Pan」に酔って引き起こされた恐怖から。

1.恐慌(常態)、狼狽、恐怖、大慌て。

2.経済パニック。

3.狼狽える、慌てふためく。




黙示録の記述にも「岩陰に隠れる人々」の恐怖が描かれている。



では、誰がパニックに落ちるのだろう?


比喩的に『山羊の神』を信じている人々だが、今ならまず


→ 異邦人




ルカ21章

24 彼らはつるぎの刃に倒れ、また捕えられて諸国へ引きゆかれるであろう。そしてエルサレムは、異邦人の時期が満ちるまで、彼らに踏みにじられているであろう。




今現在、エルサレムを踏みにじっている「異邦人」とは?


→ 亜種家


彼らの支配体制がゆらぎ始めるはずだが、まだ「異邦人の時」は満ちていない。


徐々に権威の失墜が起きる。




 (権威者の失墜)

25 また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、

26 人々は世界に起ろうとする事を思い、恐怖と不安で気絶するであろう。もろもろの天体が揺り動かされるからである。




裏情報ではアメリカ発の改革が進んでいる…とされる。


しかし、それによる「パニック」は起きていない。


もう少し先であるにしても、


本当のパニックは、天から「パン」が到来する時だ。




 (何だあれは!)

27 そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。

28 これらの事が起りはじめたら、身を起し頭をもたげなさい。あなたがたの救が近づいているのだから」。




巷では、「悪の掃除」が進んでいるとされ、


裏情報では、多くの要人が連れ去られている。



しかし、

人の子は「雲に乗って来る」と書かれており、


今の状況とは違うのだ。




 ■本当の救いはいつ?


「救いが近い」という目安は


→ 「いちじくの観察」から




 (夏がキーワード)

29 それから一つの例えを話された、「いちじくの木を、またすべての木を見なさい。

30 はや芽を出せば、あなたがたはそれを見て、夏がすでに近いと、自分で気づくのである。




「いちじく」が意味するのは、イエスの時代なら「サンヘドリン」であった。


それは、法でガチガチの選民支配組織。


彼らが、厳格で冷たい支配を続けている間は、「本当の救い」とは呼べない。



日本も当然『サンヘドリン』が支配しているから、上層部の冷たい支配が続く状態。


貧者は喜べない。



しかし、組織が芽を吹いてイエスの太陽光を受ける準備が始まったなら…


「本物の救いが近い」という話になる。




 ■今はまだ中途半端


鬼は「二枚目」を使って、弟子たちでさえ騙した。


だから、今の状況を鵜呑みには出来ない。


注意すべきは


→ 希望的観測


真実の神の国が示すはずの暖かさを感じるだろうか?


→ 温情は?


個人的に、

今は暖かさを感じない。


「近付いている事」は確かだろうが。




 (油断なく見張れ)

31 このようにあなたがたも、これらの事が起るのを見たなら、神の国が近いのだとさとりなさい。

32 よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。

33 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は決して滅びることがない。




貧者はまだ有頂天になれず、寒々とした環境。


ただ、ある程度豊かな人は、この寒さを知らない。


それで、油断に傾いてしまう。




 (罠のように来る)

34 あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように、よく注意していなさい。

35 その日は地の全面に住むすべての人に臨むのであるから。

36 これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい」。




『まだ救いは遠いのか?』


それは底辺の貧者が、体感温度で教えてくれるはずである。



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