策士! 的場ジーン!!

ジーザスエンドの戦闘ブリッジ、的場ジェイジェイの身体を乗っ取ったジーン・ハートロッカーは、奈良とサンパウロの戦闘状況を映し出すモニターを見ながら、ほくそ笑んだ。


「気に食わんな、KARASUMAのエージェント、カイ。私の父、アレックス・ハートロッカーを雑魚呼ばわりするとは・・・」


今後、この人物に関しては【的場ジーン】と表記する。


理由を知りたい読者様は、スーパー戦隊シリーズ屈指の名作「五星戦隊ダイレンジャー」でググってみて下さい(的場陣という名キャラクターにあやかってです)。


「オールドタイプ6人衆など、いっそ潰し合ってくれれば理想だが、あのカイに関しては利用価値がある。島村美咲! 今現在封鎖されている、あの”東京事変”があった場所について、調べられるか!?」


「なぜあなたに命令されなきゃならないんです!?」


ジーザスエンド司令官、島村美咲は憤った。


「ネクストタイプ6人衆のうち、元からネクストシードを持っていなかったのは、レインと島村美幸のふたりのみだ」


チームBURST長官藤村省吾は、あわてて服を脱ぎだした。


「四天王のうち、私とブルースのネクストシードは破壊された。緒島剛のネクストシードは、吉崎の手から辻山に渡った。残るは、キャサリンのネクストシード」


島村美咲が、戦闘ブリッジのタッチディスプレイを操作しながら、叫ぶ。


「東京事変の翌日、現場に複数の侵入者、あり・・・」


藤村省吾は、素っ裸になっている。


的場ジーンは腕組みをした。


「キャサリンのネクストシードを持ち出したのはKARASUMAだな。キャサリンは時の属性の守護者。故にKARASUMAは、30年の時を超え、カイを現代に忍び込ませたのだ・・・」


すっぽんぽんの藤村省吾が叫ぶ。


「計算が合わん! 我が娘岬と、小川改が接点があったのは、もう何年も前だ!」


的場ジーンは、椅子に腰かけ、足を組む。


「ところで藤村省吾、なぜあなたは全裸となったのだ?」


力の限り叫ぶ藤村省吾。


「私はこれからキールームへ向かい、祈りを捧げ、再びフルオッグの波動から地球圏を護るのだ! 私にはレイン氏の魂の加護はないが、娘の岬や、弟子の美咲、養子のジェイジェイちゃんへの”愛”がある! 貴様ごときには絶対負けはせんぞ!!」


藤村省吾は、戦闘ブリッジから走り去った。


「島村くん! たった今から君は、ジーザスエンド司令官及び、チームBURST長官兼任だ!!」


「・・・! 長官! えっ! 私が!?」


島村美咲は藤村省吾の言葉にうろたえながらも、藤村岬から託された、デザートイーグル麻酔銃を的場ジーンに向けていた。


微動だにしない的場ジーン。


「島村長官。このジーザスエンドをサンパウロに向けて飛翔させてもらおうか?」


「地球の裏側まで!?」


【策士、的場ジーンは、的場ジェイジェイの身体を人質に取り、ジーザスエンドの指揮権を掌握しようとしていた・・・】

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