その名はNEXTスーツ! 復活の辻山憂歌!!

大気圏に突入したジーザスエンドは、やがて東京湾に着水した。


ジーザスエンドに向かうボートには、吉崎巧と藤村省吾の姿が。


奈良でひと仕事を終えた藤村岬、海津丈、名護龍樹の3人は、森山純の襲撃を受ける。


その魔剣、フルオッグソードの前に、ナノBURSTスーツ3戦士は手も足も出ない。


ジーザスエンドの戦闘ブリッジのモニターで、辻山憂歌は奈良の惨劇を、そして、愛すべき乙女、森山純の邪神ぶりに驚愕していた。


戦闘ブリッジに入ってきた吉崎巧は、辻山憂歌から変身腕時計を奪う。


「辻山! 今のお前に、ナノBURSTスーツ戦士である資格はない!」


代わりに吉崎巧は、ヒーローものに出てきそうな「おもちゃのようなベルト」を辻山憂歌に託した。


「改良プロトタイプスーツをナノ粒子化し、このベルトに収めた。このベルトには、かつて私が南極で、あの緒島剛の体内から奪った”ネクストシード”を埋め込んである」


「あの雷(いかづち)の守護者、緒島剛のネクストシード!?」


「もともとは、今の純のようになるかも知れない、私自身の暴走を抑制するために、自爆用に埋め込んだのだが・・・。辻山、お前なら、この瞬間移動が可能なネクストシードを、このベルトを使いこなせるはずだ!!」


モニターに映る、邪神と化した森山純を見つめる辻山憂歌。


「行け! 辻山! 風の能力者が瞬間移動の能力を身につけたとしたら、貴様は”時空を切り裂く”存在となり得るはずだ! あの魔剣フルオッグソードに対抗できるのはお前だけだ! 我が妹、純のパトスを頭の中にイメージして、翔べ!!!!!」


今、復活の辻山憂歌は、ベルトの力で「NEXTスーツ」をナノ装着した。


今ここに新戦士【ナノNEXTスーツ戦士 辻山憂歌】が誕生した!!


「ありがとう吉崎さん! 俺は今こそ、愛すべき人を救ってみせる!!」


辻山憂歌は瞬間移動した。


変身腕時計を装着する吉崎巧。


キールームで祈りを捧げる的場ジェイジェイも、島村美咲ジーザスエンド司令官も、藤村省吾チームBURST長官も、怒涛の展開に驚愕していた。


吉崎巧は、ナノBURSTスーツを装着。


青いナノBURSTスーツを、自身のイメージカラーである、黒に再設定した。


「待っていろ、我が妹純よ。今こそ奈良に、オールドタイプ6戦士再集結の時だ!」


ところが・・・。


ナノNEXTスーツで時空を切り裂き、瞬間移動した辻山憂歌がたどり着いたのは、実は奈良ではなく、サンパウロ郊外の豪邸の地下、「時の牢獄」であった・・・。


「・・・! いったいどういうことだ!!」


混乱する辻山憂歌の前には、KARASUMAのエージェント【カイ】がいた。


「森山純は、ここに”光のパトス”を捨てていったのです。だからあなたはここにたどり着いたのです・・・。ようこそ辻山憂歌さん・・・」


うろたえたのは、辻山憂歌だけではなく、藤村省吾もであった。


「内閣第三調査室にいた頃、聞いたことがある・・・。KARASUMA・・・。数千年どころか数万年規模で、古来からありとあらゆる手段で人類を影から支配してきた謎の秘密結社・・・。その存在を調査して、生き延びたものは誰一人いない・・・」


カイは服を脱いだ。


やがてカイの身体は「黄金」に輝き出した。


「そのネクストシード、いつ暴発するか分かりませんよ、辻山さん・・・」


辻山憂歌のナノNEXTスーツが、青く輝く。


「カイ・・・。君は・・・、君はいったい何者なんだ!?」


【復活の辻山憂歌 vs 謎の生命体 ”カイ” の戦いが始まろうとしていた・・・】


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