私は世界を旅するケット・シー。猫の妖精は気ままなものさ。

四話のなかに一人ずつクレイルという女性が登場するのだが、共通するのは猫。
時を超え、時代を超え、国を超えて猫の妖精は旅をしているのだろう。

ステラ・クレイル。(メイドの老婆)
クローディア・クレイル。(画材屋の店主)
ソフィア・クレイル。(母親) 長女がクロ―ディア。次女がメディア。
メディア・クレイル。(バイオリン弾き) バイオリンの名はステラ。

四つの話に出てくるクレイルは、こんな関係性。粋な構成に、ニヤリ!
サラッと読める掌編集。お勧めです。