第33話 地方領主 大魔族イーリスⅢ

「お前にしてもらいたいのは」

「反対側の勢力の取りまとめ!」


「イーリスとは仲が悪いと言うことを

最大限利用する」


「??」


「支配下の聖王国が氾濫に呑み込まれるのを

止めたいのでは?」


「イーリスは自分の最大の取引先

潰すわけには行かんので

何らかの手を打つだろう」


多分他の4大公爵 【商業のアモン】

金や利権で取り込むだろう!


今までの殺し合いの歴史から

素直に受け入れられない勢力や

国民感情


4大公爵の【武王のアルドレイ】は

間違いなく反発

氾濫に乗じて人間を殺し回るべきだ!

それぐらい言うだろう!


【アルドレイと手を組み手綱を閉めろ!】


最終的には人間とイーリスに莫大な要求!

金貨1億!小国を作れる額


反対派で攻勢をかけて

相手がギリギリ飲める要求で最終的に

【相手を折れさせた形】で決着をつける


ひとつ間違えると【公爵家同士の内戦】になる


援軍を送るにしてもどうせ

飛行能力の高い魔族

【傭兵募集】に『お前の精鋭』でも

密かに送ってやれ!


「裏から世界を動かす大役」

「しくじるなよ!」


「私は忙しいのでな」

その場から霧になってアーク様は消滅!


「この大命、命に変えても・・・」


☆★☆★


「アルフレッド帰ったか?」


16魔将アルフレッドは壮大すぎる話に

感動すら覚えている


裏から世界を見渡し支配する

深淵の智謀


慌てて答える

「エリシエル様は感動して帰還した模様」


「私も壮大すぎる話に震えが止まりません!」


「やれやれ今ではお前が直属の配下なのに」

【あれは嘘だ!】

「事実を積み上げての勝手な後付けの理屈」

「真実は一つでは無いのだよ!」


笑いながら

「そんなんじゃ悪い女に簡単に騙されるぞ」


アルフレッドは驚愕、

口から出まかせのペテンにしても壮大すぎる

適当な援護射撃でこの智謀なのか・・・


「うまくイーリスとエリシエルに

喧嘩を演じてもらいたい所だ!」

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