異世界に転移し精霊王となった俺は世界を超越する

ずんずん

第1話 その日、日常は崩れ去った。

 その日は特別な日でもなんでもなかった。

夏も終わりを迎え、秋が顔を出し始めたぐらいのことである。


 俺は迫桜高校からの帰宅中に家から300メートルぐらい離れた交差点で信号待ちをしていた。


 すると後ろから声が聞こえてきた。

「零兄~~~~~~~~」

 笑顔で俺にハグしてきたのは妹の沙姫である。ただ一人の妹であり、俺の自慢の妹である!


「おう!お疲れ、沙姫!今日は学校どうだった?」

「ほらー、またお母さんみたいなこと言う!普通に楽しかったよ。」


ムスーっとした顔をしながらも、答えてくれる沙姫に微笑みを覚えつつ、信号が赤から青に変わるまで、俺たちは今日起きた面白いことを話し合ってた。 

 信号が赤から青に変わり、俺たちは横断歩道を渡りだした。


「それでさ、今日、古典の中川先生の授業でさ、俺の2つ前の席にいる田中がさ、・・・・・・」

「うんうん!それはさすがに、可愛そうだね!私もさ、・・・・・・」


その時どこからか声が聞こえてきた。

「「おいおい、あの、トラック信号赤なのにスピード落としてないぞ!」」


 俺はその声が指す方向を見た。沙姫はまだ、トラックが来ていることに気づいていない。俺はやばいと思い、とっさに沙姫を前方に力強くそして優しく突き飛ばした。


 ドスッ!!!!!!!


 次の瞬間、俺の体は道路に投げ飛ばされていた。おなかの部分が生暖かく、感じる。

 沙姫が涙を浮かべて、俺のほうに走り寄ってくる。


「・・・・・・・・もうバカ・・・・・・」

「沙姫・・・ごめんな。今度一緒にデートに行く約束守れないや。」

「バカバカバカ、、、そんなのもういいから元気な姿を見せてよ・・・・」

「本当にごめんな沙姫。俺は上から沙姫が成長していくのを見守るとするよ」

「お兄ちゃんのバカー・・・・・・・・


 俺は混濁していく意識の中で、沙姫がこれから幸せに暮らせますように。と信じたこともない神に祈った。あ~あ~、もし次があるのならば、もう2度と沙姫を悲しませないように、強くなりたかったな~と。・・・・・



 {なら、なればいいじゃない}



 俺の頭の中に、声がそう響いた気がした。

 そして俺の意識は、だんだんと、深淵に潜っていった。。。


 その頃、神界では、

「やっと、見つけたわ。妹を助けるために自分の命を投げ捨てるような心の澄んだ子が。これで、私の世界、、、ディオルザルを救えるかもしれないわ。

 零、あなたの魂をこの女神セレーネの名において神界へ招待します!」


 そして、ある金色に光る魂が神界へ招待された。



 零が妹を救うために死に、神界へ招待されたことによって、ディオルザルと地球に大きな変化が起こることをこの時はまだ誰も知らないのであった。

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