第四話 付与魔法 2


「1度にたくさん付与できないんだったら何回かに分ければ出来ると思うんだけd」


「おーー!ナイスアイディア!天才か?!」


「じゃぁさ早速やってみようよ」


「付与魔法覚えるとこから?」


「あ.......そうだった.......」


そういえば2人とも、付与魔法持ってないんだった。.......はぁ.......


 僕が、そんなことを考えていると偶然クエルフが通りかかった。


「2人ともどうしたの?」


「ああ、付与魔法持ってる人居ないかな、て」


「.......ここにいるよ」


「えっ、どこ?!どこ!?」


と言いながら僕は辺りを見渡す。


「.......僕だよ」


「.......えっ、もしかしてクエルフ?」


「うん、そうだよ.......」


「マジで?」


「うんマジで」


「ほんとに?」


「うんほんとに」


うわー、まさかこんな近くにいたなんてー(棒読み)


「で、どうして付与魔法が使える人を探してたの?」


「ああ、そうだった。そうだった」


「今から防具を買おうと思ってたんだけど」


「え?今更防具?」


「うん、一応ね。道中だけなんだけど」


「ああーなるほど」


「でさ、お願いなんだけど今から買う.......」


「防具に付与をして欲しい?って言うこと?」


「いや防具じゃない」


 今まで一言も発していなかった条夜が突然言い出した。


「ああ、なるほど」


 どうやらクエルフは、条夜の言いたいことを理解したらしい。


「えっ?!どう言うこと条夜」


「まあ、どうせならアクセサリーに付与させた方が使いやすいかなって、思ってな」


「確かにアクセサリーに防御系の魔法を付与した方が使いやすいのは確かだね」


「やろ!いい考えやろ」


「.......」


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