09.宿屋セスルームニルにて

 宿屋は空いていた。

 なので、俺は個室。女子は二人となった。


 お金は何とかあるし、一泊くらいならいっか。



 ふかふかのベッドに横になり、考える。


 明日は『武器』や『防具』の精錬せいれんはしたい。

 収集品の売却とかもしておきたい。消耗品は、ほぼポルカに任せているので、そちらに関しては問題ないっと。



 あとは【200F】のボス攻略か――



 いろいろ考えていると、ノックが。


「ん。どうぞ」

「入るね、プラム」

「なんだ、ルペコか。どうした、お腹でも減ったか?」

「うっ……。それもあるけど……」


 もじもじと何だか言いにくそう。

 ん……おや、シッポを見ると、ソワソワしている。


 『緊張』っぽいなー。


「どした。そんな固くなって。もう随分と付き合いも長いんだ。言ってみ~」


「さっきは、ありがとね」


「さっき? あー。いや、当然のことをしただけ。ルペコは、俺のギルドメンバーなんだから」

「うん。その……わたし、ずっとギルドに居ていいよね」



「追い出さないよ。それに、俺には妹がいたんだ。ルペコは、俺の妹にそっくりだ」

「え、そうだったんだ。でも、いたって……」

「……うん。それをいつか話そうと思っていた。ルペコ、俺はね――」



 そこで、扉が勢いよく開いた。



「邪魔するぜ~~!!」



 ズカズカと入って来る三人組。

 またアイツ等かよ……。りない連中だな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます