天罰執行 15
突っ伏していた顔を上げ、正臣は
他の研究員たちも同様に、疲れ切った顔をしていた。
別の施設で起こった事故によって、研究に関係する機材や資料がすべてここに運びこまれた。
さらに死んだ同僚の仕事の引き継ぎ。進行していたプロジェクトの見直し。思い出したくもない
ようやく終わったと肩の荷を下ろすと同時に、終わってしまったと正臣は後悔する。
仕事のことだけを考えているうちは、あの日のことを思い出さなくて済んだから。
息子が死んだ。何度目を覚ましても、それは夢であってくれない。
他の研究員たちがヨボヨボのあいさつで帰宅していくのに対し、最後の一人となった正臣は、まるで体がデスクに縫い付けられたかのように立ち上がれない。
不動のPCの画面とにらめっこを始めるが、すぐにガクッと顔を伏せて敗北する。
帰りたくない。家族とどう話せばいいのか分からない。もうパターン化された会話しか出来ていない。それが苦痛で仕方ないのに、何も前へ進めない。
「……帰るか」
自分に命令するかのように言い聞かせ、何とか立ち上がることには成功した。
あとはこのまま右足と左足を交互に動かし、目的地に到達するだけ。簡単だ。いつもと同じ帰り道など、無意識で歩ける。
そうきびすを返そうとした瞬間、待ったがかかった。
それは眼前のPCに突如として映し出された、メールフォーム。
電源は先ほど切ったハズなのに、まるで元から動いていたかのように表示された。
不思議に思いながらも、正臣は一件の新着メールにカーソルを合わせ、クリックする。
そして大量の添付ファイルが、一斉に展開された。
「……対……なんて読むんだコレ……あー、防衛計画・装備一覧?」
わずかながらにしか理解できない、大量の文字と数字の羅列。さらにクリックして、ファイルの奥底へと進んでいく。
「……Sky……Punisher・series list」
たまたま目についたそのファイルを開くと、図面が表示された。用途の違ういくつもの装備を、順に眺めていく。
「防護服……? いやでもこれどう見ても、戦闘用のパワードスーツだよな……」
図面の説明を読む限りは、特殊な環境で活動するための防護服だが、書かれている数字のスペックがおかしい。並大抵の体では、スーツを動かすための出力に負け、肉体が死ぬ。
「対神速用……? こんなの人間が着たら死ぬだろ……」
非現実的な、SF小説から引っ張り出してきたかのようにしか見えない資料。だがクリックする手は止まらなかった。
「この服着て人にぶつかりでもしたら、死人が出るだろ……人を、殺してしまう……殺せ、る……」
先ほどまでの疲れがウソのように感じられなくなり、未知の世界へのめりこんでいく。
「これなら何とか……いやダメだ。体が持たない。……待てよ、バイオプログラマーを直接体に埋め込めば……」
まるで何かに取り憑かれたかのように、正臣はキーボードを叩き始める。
初めてする計算のハズだが、まるで手慣れているかのように次々と答えが浮かんでいく。
「……いける。いけるぞ! これなら装着しても後遺症は最低限だ! あとは保管場所だが……」
ネクストコープ社の研究機材は厳重に管理されており、安易に持ち出すことは出来ない。だかそれを逆手に取る。機材の保管場所はタイムスタンプで管理されており、リアルタイムで更新されていく。
幸運なことに、目的のスーツはこの施設内にある。どうやらあの事故が起こった研究所から運ばれたらしく、自然とタイムラインを追っていく。
「……装着テスト……実験中止。予定されていた日付は……」
その日付は、忘れもしない。もう脳裏に刻まれてしまっている。息子の命日。
すべてが繋がっていくような感覚に襲われた。まるで神からの啓示のように、正臣は突き動かされていく。
安全装置を、プログラムを強引に書き換えて解除。マイクロチップで満たされた注入器を、腕に打ち込んだ。
そしてイエローフラッシュと呼ばれる薬物も。主にマイクロチップによって強化された、脳を制御するために。思考制御しなければ、満足に動けなくなる。
麻薬に使われるものだが、ためらいなど一切なく注射できた。
そして順応していく。まるでスーパーパワーを得たかのように、機械によって体が、神によって作られたプログラムたる人間が、書き換えられていく。
いともたやすくガラスを砕き、防災用の斧を握りしめた。柄に指がめり込むほどに、力がこもる。
「ハッハッハッ、まるで映画のワンシーンだ」
なぜこうも気分が高揚していくのか分からない。
ただ言えることは、奥底から顔を覗かせ始めた、本当の俺様だけは理由を知っていそうだ。
勿体ぶらずに教えてくれと頼むと、「ああいいぜ」と軽く斧を振り上げてみせる。
さあ、あとはこの
「いやん。黒が丸見えですわよ奥様」
「いいドレスだ。お前もそう思うだろォ? 正臣ちゃん」
「あれだな。あの、タイトル忘れたけど。ガラスにへばりついて服見てたら、SOLD OUTになったやつ」
たくさん声が聞こえてくる。誰が天使で誰が悪魔なのか分からない。
だって誰も、否定しないのだから。見分けつかねぇよ阿呆共。
もう我慢できねぇ。力を手に入れろ。
「――俺は、俺の正義を成し遂げるッ!」
その体は黒く染まった。
「偽りの正義ねぇ……」
灰色にくすんだ部屋の中で、己の掲げる正義を皮切りに、正義と正義が反発を始めようとしている。
正臣は組み上げた機械に腕を組んでもたれかかり、嬉しそうにニヤニヤと笑う。
「俺からすれば、お前の方がパチモンの正義だ上葉。復讐なんて
突然ガクガクと正臣の体の様々な部位が不自然に動き出し、言動が定まらない。太腿の装甲を開くと、震える手つきで中から黄色い液体が入った容器を取り出す。
それを手首の装甲にセットすると中の液体が減っていく。するとみるみる正臣の体の震えが止まっていく。恐らく震えを抑える薬を注射したのだろう。
「悪いな話を切って。このスーツに体が歳で追いつかねぇもんでよ、脳に直結してるもんでね。さーてどこまで話したっけな」
「――アンタ死ぬよ」
どこまで話したか思い出そうと四苦八苦していると、正臣の背後から紫苑が壁に張り付いたまま話しかける。
「それ、イエローフラッシュだろ。脳機能を低下させる麻薬だ。アンタが復讐する前に体が動かなくなって、最後には心臓が止まる」
「お詳しいですねぇ。流石はお嬢様なだけはある」
冷ややかな目つきで見下ろす紫苑に、正臣は感謝のウィンクで返答する。
「わかってるさ。だがその程度のリスクだ。クソ野郎の心配してくれるなんて優しいねぇ。良い子じゃないか、なぁ?上葉」
心配してねぇ。と否定する紫苑に恥ずかしがるなと手を振り、正臣は上葉に向き直る。
「女がお前の正義だったな。いやちょっと語弊がある言い方だった。彼女がお前にとっての女神なんだな。信仰、享受、絶対的正義の基準。すべてが彼女中心に世界が回る」
「そんなんじゃねぇよ」
上葉は正臣を睨み、その言葉を否定する。
正臣の言い分では、上葉が掲げる正義は紫苑のためにある。それは間違いではないが、少し違う。それでは上葉が為す正義は彼女に原因があることになる。上葉が為すことの結果は彼女の責任ということになってしまう。そんなことではない。この正義は上葉が勝手にやっていること。上葉のエゴから生まれる正義。正義に善し悪しがあるのならば、最も質の悪い正義である。
「理屈じゃねぇんだ。彼女が嫌がることをしている奴を見るとなぁ、ぶっ飛ばさなきゃ気が済まねぇ!理由なんざそんなもんで十分なんだよ!」
「なるほど。それで俺が?」
「その対象だよ!」
いい加減話し合いに飽きた上葉は素早く正臣に距離を詰めた。狙いは無論正臣を無力化させ紫苑を奪還する。床に倒しこむために足と上体を狙い技を繰り出す。
その瞬間、眼前に立つ正臣の余裕の表情が消え去った。
正確には一瞬にして顔を黒いオニの仮面が覆い隠した。そしてスカイパニッシャーのスーツの演算処理能力によって一瞬で対処法が算出され、高速の脳信号が全身を駆け巡り無理やり体を常人ならざる速度で動かす。
最終的に地に伏したのは、技を仕掛けた上葉の方だった。
スーツの装甲からサブアームが顔を出し、上葉は正臣に上から完全に押さえつけられてしまった。
「どうよ超人くん。いいスーツだろ? 凡人の俺でも体中に羽が生えまくったみたいに動けるちゃうよーん。それと、今からもっとスゲェもん見せてやるぜ」
正臣は上葉のポケットをまさぐると、目当ての物を見つけ出す。
包んでいる布を剥がし、ガラスの断片を手に取りまじまじと見つめる。そこには黒いオニではなく、人間の顔が映し出されている。
「確かに。モノホンだ。待ってたぜぇ? “ミラーズ・エッジ”……ん?」
「あっ」
不意に正臣と、それに釣られるように紫苑が声を漏らした。うつ伏せになっている上葉には何が起こったのか分からない。
「なんだ、間違えたか」
「いんやぁ? 合ってるよ。合ってるんだけどさ上葉よ」
正臣はもはや鏡を見ていない。その視線はもう片方の手に握られている布を向いている。
指でつまみ上げるような形で布を広げ、その全貌が明らかになる。
「それアタシのぉ!!」
紫苑の叫びが、広げられた水色の下着を揺らした。
「おい剣ぃ!いま女物のパンツで包んでたのがバレたぞぉ!」
「見てぇ!超見てぇ!俺にも見えるようにしてくれぇ!」
「なんだ!どうした紫苑!? なにがアタシのなんだ!」
正臣は深いため息をつきながらパンツを上葉の頭に被せる。
「オイ」
「なんか頭に変な感触がするぞ!?」
「お前さぁ、マジでふざけんなよ。この空気どうしてくれんの? スゲェ真面目だったじゃんイマイマイマ? 急ぐと人間の本性が出てしまうんだなって」
しみじみと頷きながら正臣はガラスの断片を、自身の真横にある機械に乗せるように放り投げた。そしてスーツの左腕に触れた。
「おい空気とか言われても何もわからな、ぐっ!」
上葉の言葉を無視し、正臣は上葉の肩に拳を突き立てた。その左腕には仕込み針のように注射器が装甲の隙間から飛び出し、肩に突き立てられた針が上葉の黒い血を吸い上げる。
「なんかダレたからとっとと終わらせるぜ。もうちょいこのシャバ楽しもうとしろよ。KY?」
必要な量の黒い血を抜き取ると、そのまま上葉に足を掛け、
「あらよっと」
巴投げのように上葉と共に一回転し、この部屋唯一の出入り口に向かって蹴り飛ばした。
上葉はとっさのことに受け身に失敗し、何とか出入り口に腕を引っ掛けるがうまくいかず床に転がる。
中々に太い針を突き刺された上葉は肩を圧迫しながら起き上がった。その目の前では壁に紫苑を押さえつけている六本のアームクローの一本が、紫苑の肩に爪の先端を突き刺し、今度は紫苑の黒い血を採取している。
「紫苑!」
すぐさま体制を立て直すが、それよりも早く正臣は紫苑を掴み下ろすと、その勢いに乗せ上葉に向かって紫苑を投げ飛ばす。
「お姫様キャッチだ王子殿!」
正臣の言葉通りに投げ飛ばされた紫苑を、身を挺して上葉は受け止めた。紫苑のジャージを素早く脱がし、破いた自分の服を、アームクローに刺された部位をきつく縛る。
その隙に六本のアームクローが出入り口を覆いかぶさる形で塞ぎ、二人が部屋に入れないように通行を妨げる。
アームクローを剥がそうと掴みかかるがビクともしない。部屋の中では黒い血が入ったふたつの容器を見つめながら黒いオニが立っている。
「正臣さん!」
上葉の叫びに見向きもせず、正臣は淡々と 組み上げた機械に黒い血をセットする。
「上葉。それとそこの彼女。とっとと帰りな。あとのことはエイボンさんにでも任せとけば解決する」
機械の中で混ぜ合わされた二人の黒い血が、小さな容器に入れられ排出される。それを正臣はスーツの首の背部にセットする。
「男と女。そして機械。この三つ巴の要素が織り成す配列が、未然科学の新たな方程式を解明する」
そして電子音と共にスカイパニッシャースーツに搭載されたデバイスが警告を告げる。
『Caution.禁止されたプロトコルを検出。アクセス権限なし。実行負荷。解除コマンド所有者、該当者なし。サイバーダウンによるカウンタープログラムを強制起動。機能すべてをロック。すべてのアクセスをシャットアウト』
デバイスからすべてのアクセスが遮断され、スカイパニッシャースーツのあらゆる機能が失われた。だが正臣は動じず、重そうにスーツを動かしながら両手で握りしめたガラスの破片を天にかざした。
「……始めようか。思えばようやく私の復讐が始まるのだな。とても長く感じたよ。いや、本当は、本当に一分一秒とは過ぎ去ればあっけないものだが、とても長いのかもしれないな」
正臣は目を閉じた。スーツから脳に直接送られてきていた外部情報はもうない。このスーツを脱いでいた時もリンカーは外さなかった。スーツの装着の有無に関係なく、超越した五感を手に入れていた。実に一か月ぶりにいま、人間に戻った。
そして痛感した。人間とはこんなにも雑魚なのかと。
「だから必要なんだ、人智を超越した力が。そのためなら」
天高くかざしたガラスの断片を、振り下ろす。
「喜んで黒き海を崇めよう」
自らの胸に突き刺したガラスの断片が、まるで水面に落ちたかのようにスーツの中に吸い込まれていった。
『――新しい端末を認識、端末をスキャン。オールレッド。新機能構築開始。オールブラック。端末内で中断された禁止プロトコルを発見。プロトコル上での優先度を確認、暫定最上位。
人間には聞き取りづらいほどの速度で、スーツから音声が流れる。
「いったい何をしているんだ……!」
上葉が声を漏らすが、正臣は石化したように動かない。静寂に包まれ、何も起こらないかと思われたが、紫苑が変化に築いた。
「上葉、あれ……!」
彼女が指さしたスカイパニッシャースーツの胸部。先ほどヒビ割れたその隙間から、チョロチョロと黒い水が流れ落ちている。
まるで蛇口を完全に締め切ってないように流れていると思われた次の瞬間、ヒビ割れた胸部装甲の一部が剥がれ落ち、溢れる水の勢いが増した。
静かに勢いを増していく水の量は限りがないかのように溢れている。そしてついにはスーツの全身から黒い水が溢れ出した。
それを皮切りに、まるで破裂した水道管のように黒い水が噴き出した。
気づけば部屋は黒い水に溢れ、二人の足元はすでに水浸しになっている。勢いを増して噴射している黒い水。この部屋が浸水するのは時間の問題であることは誰にでも明白である。
上葉は未だに出入り口を塞ぐアームクローを外そうとするが、依然としてビクともしない。そうこうしているうちに上葉のすねまで黒い水が上がってきている。
「ダメだ!階段を上がっていけ紫苑!一本道だ!」
目の前で石像のように固まった正臣を歯がゆく睨み、上葉は紫苑に続いて通路を進み上への階段を目指す。
「ああクソ!殴りてぇ……こんなにも殴らなきゃ気が済まねぇのは初めてだよ!」
「でも、もう無理だよ」
「……ああ」
自分たちの常識を超えたことが起こっているのが、わかる。もう正臣と会うことはないのだろう。彼はこのまま飲み込まれてしまうのだから。重い足取りで階段を駆け上がっていく二人だが、不意に階段の踊り場で足を止める。
上から叫び声が聞こえたからだ。
見ると上から赤い物体が凄い勢いで階段を転がり落ちてきている。そしてそれは壁にぶつかって止まった。
「いや……なんでコイツいるの」
紫苑が声を漏らしたその目線の先には、汚れまみれの赤腕の男が転がっていた。
「よぉ!助けに来たぜ!」
「いや誰も呼んでないから。あと普通に降りてこいよ」
「何か知らないけどエイボンさんが行けって言うから。あと玄河紫苑がいるから下に進めなくてさ、重力に任せてきたってわけ」
立ち上がった剣は二人に相対し、どこかケガをしてないかと見渡した。そしてブフォッと噴き出し、上葉の頭を指さした。
「お前、ふふ、なんでパンツ被ってるの」
「あ!」
指摘されようやく気づいた上葉は、目にも止まらぬ速さで頭の水色の布を取り、すかさずそれを紫苑が奪いポケットにしまった。だがそのポケットは上葉のものだった。
えぇなんでぇ、と剣は小声を漏らすが、下からせり上がってくる黒い水が目に入り、言及することを諦めた。
「まあいいや。とにかくまずいことになった!」
真剣な表情で上を指さした剣に続いて、二人は階段を駆け上がっていく。すると目の前に上葉が来た時にはなかった壁があった。この施設の機能が生きているのか、はたまた誤作動なのかは知らないが、防護壁が降りてしまっている。
「これ開けて」
「マジでなにしに来たんだオメー」
仕方なく上葉は腕に黒い水を吐き、拳を強化して壁を殴る。がビクともしない。続いて剣も赤い拳で殴るが結果は同じだった。そして今度は息を合わせて二人で殴ったが何も起こらない。
「俺のこんな赤い腕を持ってるような会社だ。対策してて当然か」
それでもめげずに二人は殴り続けるが、一向に壊れる気配がない。もう黒い水はすぐそこまで来ている。
力任せに殴り続け、二人の脳裏にこの後の展開が次々と思い浮かんでくる。だがその時、それをかき消すかのように電話の着信音が鳴り響いた。
それは剣が持っているスマホからの音だった。画面に表示されている発信源はエイボン。すかさず剣は電話に出た。
「もしもしエイボンさん!? これ見えてる!?」
『ああ、だから壊すアドバイスだ、剣。イメージしろ』
「イメージ? そんな悠長なことしてるヒマないですって!」
『いいから黙ってやれ。イメージするんだ。その壁が、原子レベルでぶっ壊れる様を』
「原子レベル?」
まるでそうすれば出来るかのような口調を信じ、剣は壁に手をかけた。拳を振り上げイメージする。壁が壊れる様を。
「原子レベルって……サラサラって砂になるみたいな?」
イメージできた剣は、壁を殴った。ガンと拳をぶつける以降、何も音がしない。恐る恐る目を開けたが、やはり壁は壊れていない。
「やっぱムリだってこんなん」
そう言いながら剣がポンと壁を触った瞬間、壁がまるで砂で出来ているかのように塵と化し、目の前から壁が消え去った。壁だった塵が上から入ってくる空気に押されて、黒い水の中へ溶け込んでいっている。
何が起こったかよくわからない三人は顔を見合わせ、とりあえず上葉は剣の赤腕を指さした。
「お前二度とその手近づけんなよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます