第83話 想い出を胸に・・・。
廉 「柚月、俺から離れんなよ。」
光希「おっ、廉大人になったな。」
まこ「柚月達も一歩前進だね!!」
柚月「ちょっと、みんな何を・・・」
結芽「本当だね。譲さん、こりゃ絶対柚月ちゃんに惚れてるわ。」
『この人、いつからいた?』
まさにこれから心温まる手紙の余韻に浸ろうとしていた時だったのに。
すっかり忘れてた。
リビングに取り残したままだった人の存在・・・。
廉 「おばさん、気配消すの得意だね。」
結芽「柚月ちゃん、もう一回読んで!心にグッと来るわぁ。」
廉 「いつからいたんだよ?」
結芽「『まず初めに』から?」
廉 「ほぼ最初からじゃねぇかよ!!柚月、絶対読むなよ!感動が薄れる!」
まこ「柚月。あたし達、いい先生に出会えて本当に幸せだね。」
柚月「・・・うん!!」
『譲さんへ』
私にとっても、譲さんは心の支えでした。
目を閉じれば、譲さんの笑顔が今も思い浮かびます。
譲さんの事は、一生忘れません。ううん、忘れられません。
最後に。
サヨナラは言いません。
必ず、またどこかで。
譲さん・・・『またね』
古川柚月。
結芽「とりあえず、トイレに行きたいんだけど!」
廉 「勝手に行けよ。そして戻ってくんな。」
結芽「あたしがトイレから出たら、十分は入っちゃダメだからね!恥ずかしいから!」
光希「・・・二十分にしておきます(笑)
結芽「なんせ三日ぶりのうん・・・」
廉 「いいから早く行けよっ!!(笑)」
この後、新年を迎えたあたし達は、真っ白な雪景色から綺麗な桜咲く季節へと足を踏み入れた。
『高校二年生』
新たな生活が訪れようとしていた。
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