配信、七回目(エピローグ1)

「こんばんは。今日も集まってくれてありがとう。これで七回目の配信だから、一週間経ったってことだな。まだ一週間ではあるけれど、今までの人生で一番濃密な一週間だった気がする。

 また改めて報告はするけれど、僕は、この代理配信の期間が終わったら、自分のチャンネルを持って配信をしていく予定だ。ちなみに、一人ではなくて、グループで。そのメンバーについてはまた後日。というか、配信を始めてからかな。

 この一週間で色々と思うことがあったんだけど……そうだな、まずは、改めてだけど、お礼を言いたい。いつも視に来てくれてありがとう。視聴者の方がいなかったら、僕は配信を続けていない。僕が頑張れるのは、皆のおかげだ。

 配信者は、一人だけでは配信者にはなれない。視てくれる人がいないと、僕はただ独り言を呟く変人だ。

 だから、いつも本当にありがとう。


 それと……誰かのために、何かができるって、本当に幸せなことだなと思う。僕は、いつも一人で本を読むだけだった。誰かのためになれるなんて、思ってなかった。

 それが、今は、少しでも誰かの力になれていると思える。

 人は、自分だけのためには生きていけないんだろうな、って思う。自分のためだけに生きるのは、気楽だし、ある程度の幸せはあるんだけど……やっぱり、それだけじゃ、どこか虚しい。

 今は、誰かのためになれて、すごく充実してると思う。


 あとは、そうだな。仲間がいるって、本当に嬉しいことで、力強いコトだな、って思う。この配信を始めてから、僕を支えてくれる人が、少しだけ増えた。今までは一人でも平気だったんだけど……もしかしたら、もう無理かな、なんて思ったりする。この心強さとか温かさを知ってしまったら、後戻りできないような……。


 まぁ、こんなことを考える一週間だったかな。ちょっと独りよがりな独り言だったかも。

 あ、ちなみに、今日は両親も視ていて……結構緊張してる。変なこと言ってたらすまない。

 さて、と。今日は、何か質問とかあるかな? 今言ったけど、両親も聞いてるから、お手柔らかに。あ、もちろん、これはふりじゃないよ?」

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