それがぼくらのアドレセンス

作者 酒田青

それでも彼らは生きていくのだろう

  • ★★★ Excellent!!!

始まりは、あらすじにもあるとおり、汚染された世界から逃げ延びてドームの中で暮らす子供たち。彼らがある真実を知ってしまったところで、物語は彼らからバトンタッチ。
今度は薔薇の庭にご招待されますが、ここは多くの目にさらされる世界。そこを抜けると今度は、あやしいお薬の出番。そしてさらにそこから……

まてまて、この物語はどこへ我々を導こうというのか。手首のリングを目印みたいにして、世界のカタチを少しずつ知りながら進みます。進むほどに明確に見えてくる世界が、

きつい。いや、しんどい。
でもここまでくるともうやめられない。

四つの物語を通りすぎ、最後にたどり着いた場所に救いがあると信じて進みますと。

救い、ない。……ような。あるような。あるけどないというか。
あったといえばあったんだけど、あったんだけど(泣)

作者様には大変申し訳なく。このようなテイストのレビューしか書けぬ読者なもので。

残酷な美しさとか愛おしい泥のようなものを、キリキリする心に注ぎ込まれるような物語です。

――そうだね、答えは決まっているねと、最後に青空を仰ぐ物語です。

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