人生漫画部!!

若福 品作

第1話 部活を作ろう!!

登場人物


中山なかやまりん

身長は小さいが

元気がよくていつでも

テンションMAX!!!

漫画愛を忘れない

人生漫画部の部長。


影中かげなか遠間とおま

燐の親友で幼なじみ。

身長が高く基本的にクールで

いつも燐に振り回されている

面倒見のいい男子。


佐々木ささき結菜ゆいな

燐と遠間の幼なじみで

生徒会に入っている。

1年生で唯一役職長を任されている

真面目な女子。


大中おおなか伸幸のぶゆき

燐達が通っている林中高校の生徒会長を

やっている三年生。

黒いメガネをかけていて頑固な性格で

ズルを絶対に許さない男子。




「よし!!決めたぞ!!」

そう燐が生徒達が賑わっている1-3の教室の

自分の席から立ち上がり右手をグッと握りしめて

前の席で後ろの燐の席に体を向けながら聞いている

遠間に宣言する。


「なにを?」

そう遠間が疑問をなげつけると

燐は目線を遠間に向けて真剣な顔をする。


「オレ達で部活を作ろう!!」

その燐の提案に遠間は無言で嫌そうな顔をする。


「せっかくの高校生活だ!!

豊かに楽しく元気に過ごさないとけいない!!

そのためには部活を作るしかないだろ!!

高校生活と言う青春を全て投げ売ってもいいような

そんな部活を!!」

そう暑く語る燐がグイと顔を遠間に近づける。


「で?なんの部活を作るんだ?」

そう当たり前の事を遠間が聞くと

燐は人差し指を立ててチッチッチッと何故か

嬉しそうに人差し指を左右に振る。


「決まっているだろ?ウサギさん。

青春を賭けれる物!!そうそれは漫画!!

学校生活は・・いや!!人生は漫画だーぁ!!」

その燐の大声にクラス中の生徒が燐に目線を向ける。

それに気づいた遠間がクラス全員にすいませんと

頭を下げて燐を教室から引っ張り出す。


「な、何するんだよ遠間!!」

「うるさい!!あんなよくわからん恥ずかしい事を

大声で言うな。

オレまで仲間だと思われたらまだ1年の5月なのに

不登校にならざるおえないだろ!!」

そう燐の学ランの首を掴んで歩きながら

遠間が説教する。


そして人気ひとけのない屋上の扉の前まで来ると

手を離して先ほどの話の続きを始める。


「それで?部活を作るのは勝手だけど

作り方は知ってるのか?」

その遠間の質問に燐は首を傾げる。


「いや全く知らない。」

その燐の答えにハーァと遠間がため息をつく。


「そこは親友の遠間君よろしくお願いしますよ!!」

「なんでオレがお前の部活作りを手伝わないと

いけないんだよ。」

そう遠間がめんどくさそうに反論すると

燐が遠間の肩に両手を乗せてグイと顔を遠間に向ける。


「そんなの決まっているだろ?

もちろん君もわが部の大切な部員だからだよ」

そう笑顔で言う燐を見て遠間は

とてつもなく嫌な顔をする。


「いやオレ別に漫画そこまで好きじゃないし」

「嫌々大丈夫だよ!!たまに読んでるじゃん!!」

そう嫌がる遠間に燐が肩をくんでなだめる。


「それで?どうやったら部活作れると思う?」

そうワクワクした様な顔で燐が遠間に聞くと

遠間はハーァとため息をついて天上を見上げる。


「よく知らないけど生徒会とかに聞けばわかるんじゃないか?」

そう遠間が言うと燐は遠間の腕を引っ張って走り出す。


「たのもーぉ!!!」

そう生徒会の教室のドアを勢いよく燐が開けると

教室にいた五人の生徒が全員ドアの方に目線を向ける。


またこいつは恥ずかしい入り方を

そんな事を燐の後ろで遠間が思っていると

黒いメガネをかけた生徒が燐に聞く。


「元気な1年生君なにか用かい?」

そうメガネの生徒が聞くと燐は驚いた顔をする。


「な、なぜオレが1年生だとわかった?

まさか名探偵か?!」

「嫌々バッジの色だろ?」

そう驚く燐に遠間が冷静にツッコミを入れる。


「君達はここまで漫才をしに来たのか?」

そう少し呆れた様子でメガネの生徒が言うと

燐はムーとした顔で反論する。


「そんなわけないでしょ!!

オレ達が用があるのは生徒会長だ!!

生徒会長を出せ!!」

そう燐が怒鳴るとメガネの生徒が右手を少し上げる。


「私が生徒会長の大中伸幸だけど?なにか?」

そう少しどや顔で伸幸が言うと燐は少しグッとした後に

ズカズカ伸幸に近く。


「人生漫画部を作らせてください!!」

そう大声で燐が言うと後ろで聞いていた

遠間がそんなダサい名前の部活を作る気なのかと

少し恥ずかしくなる。


「なんだ?そのくそダサい名前の部活は?」

そうバカにした様な顔で伸幸が言うと

燐はハーァとため息をついて伸幸の肩に自分の

腕を乗せて言う。


「メガネという生徒会長の第1関門かんもん

突破しているがこの最高のネーミングセンスに

ついて来ないいようじゃまだまだだな~ぁ」

その燐の言葉にイラッとした伸幸が燐の腕を払って聞く。


「まぁネーミングセンスは置いといて

部員は何人いるだ?」

その伸幸の質問に燐がどや顔で答える。


「2人だ!!」

燐の後ろでやっぱりオレも数に入ってるんだなと

残念そうな顔を遠間が見せる。


「ならダメだな。」

そう伸幸があっさり却下する。


「な、なんでだ?!」

そう驚いた顔で燐が聞くと伸幸が

めんどくさそうに説明する。


「この学校で部活を作るために必要な物は2つ。

部員が最低6人と顧問の先生が最低1人。」

その言葉に燐はグッと言った顔をする。


「別にそんな細かい事いいじゃん!!

作らせてよ~ぉ生徒会長さーぁん。」

そう燐が猫の様に伸幸の腕にくっつく。


「えぇーい!!やかましい!!

わかったらさっさと出て行け1年!!!」

そう怒鳴られると燐はブーブーと言った顔で


「なんだよケチメガネ会長!!」

と、ベーと舌を出して生徒会室を出る。


「おい!!なんだ?!あの1年は?」

そうぶちギレ寸前の伸幸が同じ1年の結菜に聞くと

結菜は伸幸から目線をそらして答える。


「さ、さーぁ?」

そう言いながらまさか幼なじみとは言えないと

心の中で思う結菜であった。


「それで?どうするんだ?」

そう廊下を歩きながら遠間が燐に聞くと

燐はフッフッフッと笑い出す。

そしてバッと顔を上げて答える。


「やってやろーじゃないか!!この漫画の様な試練乗り越えて部員6人集めてやろーじゃないか!!」

そう廊下に響くような大きな声で叫ぶ。

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