第190話 レオン来訪
「レオンさん、久しぶりです。」
「リョウ、すまなかった。」
レオンは第一声から謝罪してきた。
「安全といいながら、私の用意した護衛が命を狙うなんてあってはいけないことだ。」
「そうですね、カエデがいなければ死んでましたから。」
「すまない!」
「レオンさんが善意でしてくれたことはわかりますがあれ程の達人とやり合うぐらいなら警察とやり合うほうがまだましです。」
「言葉もないよ。どうしたら許してもらえるだろうか?」
「別にいいですよ、俺も周囲の安全を考慮してなかったミスがありますし、」
「そうか、許してくれるのはありがたい。今後も娘と遊びに行ってやってくれないか。」
「お断りします。今回の件、許しはしますが今後は身の安全を考えてなるべく一緒の行動をしませんし、一人でついていくような事もしませんよ。」
「それは・・・」
「あれがどこで狙っているかわかりませんしね。次襲われて命がある保証なんてありませんから。」
「彼も反省しているんだよ。」
「そんな事はないでしょう、あーいった奴は自分が悪いなんて考えませんよ。剣で意見を押し通すだけです。それに反省してたらレオンさんと一緒に謝罪に来ているでしょう。レオンさんもわかっているから連れてきていないのでしょ?」
「それは・・・」
「船でアイツの命を見逃したのはレオンさんに対する礼です。しかし、次俺に近づいて来たなら次は始末します。」
「リョウに出来るのか?リチャードは世界トップの剣士だぞ。」
「手段を選ばなければどうにでもなりますよ。」
「・・・くれぐれも手を出さないようにさせる。」
「頼みますよ、好きでレオンさんの友人を殺したいわけではないですからね。」
「わかった、だが頼みがあるエミリーには会ってくれないか?」
「・・・源家に来る客を俺が止める理由はないです。」
「ありがとう。」
レオンさんと握手をして別れた。
その後、レオンさんに邪魔されたアズちゃんの機嫌はすごく悪かった。
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