第123話 記者会見2

アズサとミウが部屋に戻ると会場はざわつく

「おいミウがいるぞ?」

「三角関係じゃないのか?」

「おい、警察の方は社の奴等にまかせとけ!」

「えーここにミウさんが入ることが不思議に感じている方がいると思いますよね、まずミウさんから一言頂きましょう。」

アズサはミウに発言を求める。

「えーと、ミウです。まず私がアズサさんと一緒にいる事が不思議に思われるとおもいます。実際私自身は大好きな婚約者に迫るアズサさんは正直好きではありませんでした。

だってそうでしょ?アズサさんはリョウくんを奪おうとしてる相手です。会ってほしくはないし、私だけを見てて欲しかったです。

でも、今回警察に襲われて、私が何も出来ない事を知りました。

源の屋敷が出来た事を西園寺の屋敷が出来たとは思えませんでした。

でも、出来なかったら今リョウくんは死んでいたかもしれないのです。

私は大事な人を失う所だったのです。

そう思うと私が独り占めなんて出来ないと知ったのです。まあ、諦めて身を引けと言う方もいるかも知れませんが、私はそれが出来ないぐらいリョウくんが好きなのです。

・・・これが今ここでアズサさんと一緒にいる理由です。」

「では、もう二人で争わないと?」

「今はリョウくんの一番を目指して争っていますよ。結局選ぶのはリョウくんですし。」

「アズサさんはもし桐谷さんがミウさんを選んだらどうします?」

「どうもしませんよ?私が選ばれるまで彼に迫るだけですし。」

「源の人はそれで納得してくれるのですか?」

「納得させます。まあ、私が一番になるのを諦めている訳ではないので、余り負けた時を聞かないでもらえますか?」

「それでは、勝った場合、桐谷さんに選ばれた時はミウさんをどうするつもりですか?」

「どうもしませんよ。彼女が諦めるならそれでいいし、諦めなくても側室なら認めます。」

「側室とは時代に合わないのでは?」

「あら?愛人をお持ちの方は結構いらっしゃると聞きましたがその方達についてはどうなのでしょう?」

「あー、えー、一応社会倫理上適切ではないと。」

「うちの先祖は側室を持っている方が多いですし、愛人を持っていた方も大勢いました。その発言は私の先祖は倫理上適切でないとおっしゃりたいのですね。」

「ち、ちがいます、あくまで現代の社会倫理を言ってるだけで・・・」

「そうでしたの?でも我が家ではそういった倫理観はないので特に気にすることはありませんね。そもそも社会倫理をいうような人は警察と争ったりもしませんけどね。さて、そろそろ本題に入らせてください。私たちは今も警察と戦っているのです。無駄な時間は少なく行きましょう。」

ミウの紹介が終わった。

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