第83話 長野旅行
翌朝早く俺はアズサと松本城に来ていた。
「ここは・・・」
「リョウくんが好きかなと思ったけど、どう?」
「最高だよ、アズちゃんはよくわかってるね。」
俺はハグして喜びを伝えた。
「り、リョウくん。人前だよ。でも・・・」
「あっ、ゴメンゴメン。嬉しくてつい。」
「ううん、全然いいよ♪」
アズちゃんの顔は真っ赤になっていた。
そして、城を見て回る。
「おー、これが月見櫓か。へーこうなってるんだぁ♪」
「変わってますよね?」
「平和な時代に将軍を迎える為に改築したらしいよ。」
「へぇー」
「前から見て見たかったんだよ。」
「此処って、現存12天守って言うんですよね。リョウくんはどこ行ったことあるの?」
「俺は松山城、丸亀城、備中松山城、姫路城とこの前一緒に行った犬山城の五つだよ。今日の松本城で半分だね。」
「残りは一緒に行きたいな♪」
「うーん、機会があればね。どこも遠いから。」
「ふふ、旅行をかねて行ったらいいんですよ。」
「まあ、そうなるけどあまり泊まりがけの旅行に高校生を連れて行くのは・・・」
「今さらですし、それに私は全国の家臣に会いに行くという名目がすぐ作れますから♪」
「ホントに今回も運転してもらって助かってるけどいいの?」
今回も運転手として源グループから真田さんが来ていた。
「いいんですよ。それに運転手が取り合いになってるそうですよ。」
「何がいいんだか?」
「気になるなら最後に感謝の言葉をかけてあげてね。」
「それはするけど。なんかしてもらってばかりだな。」
「まあまあ、とりかく楽しまなきゃ真田にも悪いですよ。」
「まあ、そうか。」
俺達は松本城を満喫した。
次に行ったのは上田城、規模は小さいが真田昌幸が作った名城だ。
「へぇーここそうなんだ。」
「リョウくん、はしゃいじゃって可愛いね♪」
「い、いや、からかわないでよ。来てみたかったんだよ。」
「はーい♪楽しんでいるのを見るものいいですね。」
アズちゃんにからかわれたりしたが、結局俺は城の遺構を見たりして満喫していた。
「アズちゃん、よかったよ。」
「どういたしまして。ホントにリョウくんはお城が好きですね。」
「うん、歴史に出てくる所は見たくなるかな~」
「私も普段見えないリョウくんを知れて嬉かっですよ。」
「もうからかわないでよ。自覚は少しはあるんだから。」
「姫、若、本日の宿に着きました。」
「真田さん、ありがと。ってここは?」
「信玄公の隠し湯の1つに源家が別荘を建てた場所です。」
「おお、って俺が泊まっていいの?」
「若は泊まる資格の持ち主ですよ。夕食会の時に我等信濃衆が御挨拶に伺います。それまでごゆるりと御過ごしください。」
真田さんは部屋に案内してくれたあと、下がっていった。
「アズちゃん、なんか立派なんだけど泊まっていいのかな?」
「いいと思うよ。」
「うう、挨拶とか受けるの緊張するんだけど
なぁ。」
「頑張って、わかさま♪」
「アズちゃん楽しんでない?」
「そんなことないよーそれよりここはお風呂が自慢だから入ろうよ。」
「そんなにいいの?」
「内湯は檜風呂で露天風呂は岩ぶろで日本庭園を意識して作られてるよ。」
「へえーいいね。」
俺はアズちゃんに案内され大浴場に向かう。
「じゃあ、あとでね。」
脱衣所でアズちゃんと別れ中にはいる。
脱衣所は広く十人は入れる造りになっていた。
「広いなぁ~、これ個人の別荘なの?保養施設じゃないのかな?」
あまりの広さと豪華さに圧倒されていた。
そして、浴場に入ると其処は純和風な造りだった。
まず、体を洗い檜の内風呂へ、
「ふぅ~いい湯だなぁ~」
ゆっくりお湯につかり全身にお湯の温かさを感じる。
「あ~気持ちいいなぁ~、さて、露天風呂の方にも行ってみようかな♪」
外に出るとかなり広い露天風呂があった。
「これ何人で使用する場所なんだろ?広すぎだろ。」
圧巻の広さに驚きながらも風呂に入る。
「う~ん、最高だね。いい場所に連れてきてもらったな、アズちゃんに感謝しないと。」
「ふふ、どういたしまして。」
風呂場で聞こえてはいけない声が聞こえる。
「アズちゃん?」
思わず振り替えるとそこにはアズサがいた・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます